十五話 ページ15
・
『ん？』
真っ白の世界の中で目を覚ます。
なんだここ。
真っ白でなーんにもない。ドラ◯ンボールの精神と時の部屋みたいな。
なんだなんだと散歩をしていると、私を呼ぶ声が聞こえた気がして振り返る。
『え、ジョングク！？』
そこにいたのは、私を見てほっとした表情を浮かべるジョングクだった。
なんか、随分久しぶりに会った気がする。
『おわ、ちょ、何！？』
ぐわんぐわんと肩を揺さぶられ、何かと問いかけるのだけどジョングクは何も言わない。
言わないというか、聞こえない。パクパクと口を動かしてはいるのに声は出ていない。
『ねぇ、どうしたの？』
なにか伝えようとしてくれるのはわかるんだけど…
てか、なんか鼻息荒いなこいつ。
ふんふんって息がかかる。必死なのはわかるけどちょっと落ち着いてよ。
ふんふんふん
もう…
ふんふんふんふん
さすがに…
気になるなッ＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『お？
んわっ！！』
ふーんふーんと、目の前で息を吹きかけるのは、
ジョングクではなく、馬。
毛並みの美しい立派なお馬さんだった。
馬？
『…くしゃい。』
干し草と、生き物特有の香りが充満する馬小屋を見渡し、ああちくしょう、全部夢じゃなかったのね。と落胆する。
昨夜、ヒョンに話してくるから一旦ここに隠れててとテヒョンに馬小屋にぶち込まれてから一夜が明けた。
普通、
馬小屋に、
ぶちこむか！？
爆睡したけどな！！
立ち上がると干し草がパラパラと落ちて、馬達にじーっと見つめられる。
何よ、私美味しそう？
あまりにじーーーっと見つめられて、
怖くなってきて後退り。
フィッと顔を逸らされて、あら興味なくなったのなんて安心しながらお馬のオケツを眺める。
『！殺気！！！
うおっ！！』
勢いよく蹴り上げられた馬の両足を間一髪よける。
あっぶねー！！
『わ、わ、
お邪魔しましたーっ！！』
ぶるるるん、と鼻息を荒くしてこちらを睨むお馬に、逃げるようにして小屋を飛び出す。
馬に蹴られて死ねばいいなんてよく言うけど、あの蹴りは当たったら死ぬぞ！
まじで！
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこ - この世界にのめり込んで話を読んでしまいました。本当にすごい。この一言に尽きました (2022年6月1日 20時) (
レス) id: 7f5ec73fd5 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あいさん» 読んでくださりありがとうございます(o^^o)そしてそして汐恩君ですが…その通りjo1の鶴房くんです！私もJAMなのでお名前借りてるんです…しかも結構出てくる（笑）気づいてくださってありがとうございます！嬉しかったです(*^^*) (2020年7月26日 0時) (レス) id: a66c275241 (このIDを非表示/違反報告)
あい - めちゃくちゃ面白くてワクワクしながら見させて頂いております！！気になったのですが、、汐恩って、鶴房でしょうか？実は推しに同じ名前の人が居るので少し気になって笑 これからも応援しております！ (2020年7月26日 0時) (レス) id: 9ac1bc0a11 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - 塩飴さん» うふふ。そうなんです(*^^*)次の章も楽しんでもらえるよう精一杯頑張ります！また遊びに来ていただけるとうれしいです！(*^▽^*) (2020年5月16日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ここあさん» ほんとですか？嬉しいです！ありがとうございます！(*^^*)ジョングクさん…少しお待ちくださいね！準備運動してもらっておきます！ (2020年5月16日 0時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年4月29日 23時
