26【JK】 ページ26
「え…、
うわ、何、これ…」
情けなくも、彼女の前でぼろぼろ泣いてしまっている状況に、慌てて涙を拭うけれど、だめだ。
拭いても拭いても溢れてくる。
俺は、ジンヒョンの言うとおり、嫌われてなかったのかな。
『ジョングクさん、どうしたんですか…?』
「っ、」
『あ、ごめんなさい…。』
俺の肩に触れた手をすぐにどけた彼女の反応を見て、喜ぶよりも先に、自分がAさんに言わなきゃいけないことを思い出す。
「好き。」
『…え?』
「好きなんだ。Aさんのことが。
もう、何年も前から。」
やっと、
ちゃんと言えた。
口にすると、ますます愛おしくて、
目の前でポカンとするAさんを今すぐ抱きしめたくなった。
『え。嘘…』
「嘘じゃない。
ていうか、あれ?
もう知ってると…」
『知る訳ないです!
私、てっきり恋人がいるんだと…
第一、ジョングクさんは私のこと嫌いで…』
「俺に恋人なんていないし、嫌いだったことなんて一度もない。」
『だって、いつも…』
「あれは…、
あーいうそっけない感じのほうが、女の人は好きなのかなって…」
『…
…
も、無理…っ』
突然ケラケラと笑いだしたAさんに、今度は俺のほうがポカンとしてしまう。
『そっけないの度を越してますよ…』
「それは…
ごめん。」
本当に、自分でもどうしようもないと思う。
だけど、それくらい…
「どうしても好きになってほしかったんだ。」
『…、
やっぱりまだ、信じられないです。』
「だよね、ごめん。」
『だって…
私もずっと、ジョングクさんのことが好きでしたから。』
「…え?」
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ミロ(プロフ) - nanaさん» まじですか??嬉しいなぁ!!ありがとうございます!(*^^*) (2020年2月1日 16時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - にーなさん» とんでもないです!!(//∇//)ありがとうございます!(´∀`*) (2020年2月1日 16時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 最高です泣 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 1c8c31250d (このIDを非表示/違反報告)
にーな - ほんとうに天才ですね!!! (2020年1月11日 16時) (レス) id: f81ba2038e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Miyuさん» Miyu様 キミが〜読んでいただけたのですね?すごくすごく嬉しいです(>人<;)彼らの台詞ってなんだか私の中で勝手にイメージがあって(笑)でもそれを好きになっていただけて感激しております!暖かいお言葉でこれからも頑張れます!ありがとうございます! (2020年1月6日 23時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年12月29日 21時