19【JK】 ページ19
・
「…グク、」
「ジョングク。」
「…、
ん…、ヒョン…?」
目を覚ますと、目の前には俺を心配そうに覗き込むジミニヒョンの顔があった。
JM「大丈夫?熱かなり出てたみたいだけど。」
「はい。寝る前に薬飲んだんで、今は体が軽いです。
それに…」
JM「それに?」
「良い夢を見ました。
Aさんが、俺に優しくしてくれる夢のような夢でした。」
JM「…」
そのまま夢の中の住人になりたいと本気で思ってしまうくらい、とても温かい、幸せな夢だった。
何より、彼女を抱きしめた感覚が妙にリアルで…まるで…
JM「ジョングク、多分それ夢じゃない。」
「…え?」
そう、まるで夢じゃないみたいだった。
JM「俺がここに来た時、Aさんがいたんだ。
すぐに出ていったけど…」
「え。」
JM「なんか、顔赤かったし、お前もしかして…」
「嘘!!!」
一気に顔に熱が集まって、くらくらして倒れそうになる。
ありえない。
もしあれが夢じゃないとしたら、
俺はAさんに…
「どうしよう、ヒョン。」
JM「何?」
「俺、言っちゃった。」
JM「だから、何を?」
「Aさんに、愛してるって言っちゃった…!」
俺は、なんてことを…!!
JM「やったじゃん。」
「どこが!?」
JM「バカ!お前今のままだったらずっと小5から成長できないままだったでしょうが!」
「小5。」
JM「このまま頑張りなよ。
不器用でも、下手くそでもいいから、ちゃんと気持ち伝えなよ。
好きなんでしょ?あの子のことが。」
「…
好き…なんてもんじゃないです。」
JM「…は?」
「世界で一番、俺はAさんのことを愛しているんです。」
JM「…アホ。」
ヒョンの言うとおりだ。
3年間、ずーっと休みなく失敗していた俺が、
今更かっこつけてどうする。
もう、かっこ悪くていいから、彼女に気持ちを伝えよう。
このツアーが終わったら、必ず。
そう、固く決心したのに、
その日以降、
Aさんは、今までより更に俺を避けるようになって、
俺の心は無事死亡したのだった。
1484人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミロ(プロフ) - nanaさん» まじですか??嬉しいなぁ!!ありがとうございます!(*^^*) (2020年2月1日 16時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - にーなさん» とんでもないです!!(//∇//)ありがとうございます!(´∀`*) (2020年2月1日 16時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 最高です泣 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 1c8c31250d (このIDを非表示/違反報告)
にーな - ほんとうに天才ですね!!! (2020年1月11日 16時) (レス) id: f81ba2038e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Miyuさん» Miyu様 キミが〜読んでいただけたのですね?すごくすごく嬉しいです(>人<;)彼らの台詞ってなんだか私の中で勝手にイメージがあって(笑)でもそれを好きになっていただけて感激しております!暖かいお言葉でこれからも頑張れます!ありがとうございます! (2020年1月6日 23時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミロ | 作成日時:2019年12月29日 21時