11【NJ】 ページ11
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「ジョングガ、この間大丈夫だったか?
サセンに遭遇したらしい…って、そんなに急いでどこへ?」
JK「事務所ですよ、ヒョン。」
テレビの収録後、楽屋にて先日サセンに遭遇し、事件に巻き込まれたらしい弟が心配で声をかけると、彼は速攻で荷物をまとめて部屋を出んばかりのところだった。
「もしかして、食堂か?
今から行っても間に合わないんじゃ…?」
JK「いえ!食堂は3時までです!今からマネヒョンに車とばしてもえば、2時50分には事務所に着きます!」
うんうん。いるよなーそういう迷惑な客。
まぁ、ジョングクがその食堂で働くAさんに首ったけっていうのはもはや俺達メンバーの間では周知の事実だ。
「そういえば、事件の時Aさんも一緒にいたんだろ?無事だったの?」
JK「はい。彼女、俺のこと守ろうとしてくれて…。それに感動しちゃって、サセンへの恐怖心どころじゃなかったです…。」
嬉しそうに、でも困ったように話すジョングクは、危なっかしいけれどそれだけ彼女のことが好きなんだろうと、微笑ましく思ってしまう。
JK「それよりも、そんなAさんに、Aさんよりも社員食堂の方が大事(ニュアンス)とのたまった自分への恐怖心がものすごいです。」
「それはそう。」
JK「過去に戻って自分を絞め殺したい。」
死んだ目をして笑うジョングクは、なんでも器用にこなすくせに、恋愛となるとからきしのようだ。
「そういえば…」
JK「はい?」
「お前がAさんを好きになったきっかけって何だったの?」
JK「それは…
秘密です。」
「なんでだよ。」
JK「だって、それを言ったら、ヒョンがAさんのこと好きになっちゃうかもしれないでしょ?」
「…へ?」
いや、それはないと思う。
JK「それだけは、絶対だめです。
だって俺…ナムジュニヒョンにだけは勝てる気がしないですもん。」
そう言って、へへっと笑ったジョングクに、俺の弟はなんて可愛いんだろうと頭を抱えたくなった。
その素直さの半分でもAさんの前で出せれば、お前の恋はきっと叶うだろうに。
「ウリマンネ。
俺からしたら、お前のほうがずっとずっと格好いいよ。」
どうか、弟の恋がうまくいくように。
なんて願ってしまう俺は兄バカだろうか?
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ミロ(プロフ) - nanaさん» まじですか??嬉しいなぁ!!ありがとうございます!(*^^*) (2020年2月1日 16時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - にーなさん» とんでもないです!!(//∇//)ありがとうございます!(´∀`*) (2020年2月1日 16時) (レス) id: 5d7ae6ba18 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 最高です泣 (2020年1月25日 20時) (レス) id: 1c8c31250d (このIDを非表示/違反報告)
にーな - ほんとうに天才ですね!!! (2020年1月11日 16時) (レス) id: f81ba2038e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Miyuさん» Miyu様 キミが〜読んでいただけたのですね?すごくすごく嬉しいです(>人<;)彼らの台詞ってなんだか私の中で勝手にイメージがあって(笑)でもそれを好きになっていただけて感激しております!暖かいお言葉でこれからも頑張れます!ありがとうございます! (2020年1月6日 23時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年12月29日 21時