episode 33 ページ35
わかりやすく拗ねた彼に、何かフォローしなくちゃと咄嗟に出たのは小学生でも言わないような誘い文句。
ちょこっとだけ落ち込んだ私を見て、テヒョンさんは微かな笑みだけを残し、部屋を出て行った。
『え、どっち…』
笑顔の答えがYESなのかNOなのか分からずに、ぼーっと彼の後ろ姿を見つめる。
テヒョンさんは、やっぱり少し変わってる。
・
JN「あれ、Aちゃんどうしたの？」
『えへへ…』
お店の扉を開いた途端、お腹の底まで響いてきたクラブミュージックにおののきながらバーカウンターまでたどり着くと、私の顔を見て驚いたように目を丸くするジンさん。
JN「お店は危ないから来ちゃダメって言ったのに。」
『ごめんなさい。』
JM「何しに来たの？」
『…ジミンさん。』
冷たい声に振り向くと、いつもと雰囲気が違うジミンさんが私を見て不機嫌そうに眉を寄せて立っていた。
JM「ジンヒョン、いつものちょーだい。」
JN「はぁ！？お前今から出番だろ！？」
JM「一杯くらいへーき。」
そう言って、どかっと私の隣の丸椅子に腰掛けた彼は、じっと見つめる私の視線に気がつくと、まだいたの？とでも言いたげにため息をつく。
『ジミンさん。今日いつもと雰囲気違いますね。』
JM「別に。」
元々、どこか幼い印象のあったジミンさんの顔には少し化粧が施されていて、それがまた驚くほどに映えている。
髪の毛も綺麗にセットされていて、その姿はまるで…
『なんか、アイドルみたいです。』
JM「…」
オーラがあって、すごくかっこいい。
心から感心して言ったつもりなのに、全く嬉しそうな顔をしていないジミンさんに慌てて視線を逸らした。
JM「ほんとにあんたって能天気だね。」
『の、能天気って…。
私だって悩むこともあります。』
JM「そう見えない。」
『っ、ジミンさんが根暗すぎるんです！』
しまった。
そう思った時にはもう遅くて。
JM「へぇ。」
すうっと表情を消し去ったジミンさんは、私の首筋に手を添え、ぐっと引き寄せると、手に持っていたグラスを私の唇にあてがう。
JM「あんた、足腰立たなくしてあげよっか？」
グラスから香る甘い匂いに、頭がくらくらした。
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ゆろ(プロフ) - ミロさんの作品を見てBTSが気になってきたんですが、まさか∞のことも好きだなんて……！パチアパいいですよねー。応援してます！ (4月23日 15時) (
レス) @page2 id: 50914b05a6 (このIDを非表示/違反報告)
えるさん(プロフ) - 最近BTSを知って好きになったエイターなのでパッチのオマージュが読めて本当に嬉しいです！ミロさんの作品どれも大好きです！ありがとうございます！ (2020年9月5日 23時) (レス) id: d80776b0b8 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ミミネコさん» 主人公とメンバーが少しずつ心通わせてく過程を書くのが一番好きなのです(*^^*)上手くかけてるかは置いておいて（笑）もったいないほどのお言葉をありがとうございます！(*^_^*) (2020年1月30日 23時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
ミミネコ(プロフ) - 面白すぎて読む手が止まりません！登場人物同士の距離感や心の動きなど巧みに描かれていてもう作者様の才能に脱帽です！！ステキな作品をありがとうございます！これから二章楽しんで来ます (2020年1月26日 23時) (レス) id: edccac2928 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ?さん» わぁ！そうなんですね！(*´∀｀*)やはり、一度エイターだったら、ぱっちは避けられませんよね…！（笑）あの世界観に近づけるよう頑張ってお話書いていくので、また読んでいただけるとうれしいです！！ (2020年1月11日 14時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年12月1日 21時
