episode 30 ページ32
JH「そうだね。
俺達全員同じ施設で育ってきたから、ほとんど兄弟のようなもんだし。」
『ちょっと、羨ましいです。』
JH「え？」
『小さい時から一緒で、今も同じ家で暮らしてるなんて、仲がいい証拠じゃないですか。』
私は、ずっと1人だったから。
兄弟っていう響きには憧れがある。
JH「羨ましいなんて言われたの初めてだよ。」
ほんの少し、照れ臭そうに笑うホビさんを見て、やっぱり良いな。と改めて思った。
・
JK「ナムヒョン、まだー？」
NJ「んー、もうちょい…
っし、完了！」
TH「やった！！」
二階にある共同スペースの大きなパソコンの前に座るナムジュンさんを囲うように座る2人。
フーッと息を吐くナムジュンさんを容赦なく退かし、すっかりパソコンの画面に夢中になっている。
『あ、それ…』
JK「何？知ってるの？」
TH「えー、じゃ一緒にやろーよ！」
『はい。
あ、でも…』
2人がプレイしてるのは、学校でとても流行っていた格闘ゲーム。
なんだけど、私の知ってるそのゲームとは少し違うようにも見える。
『これって、バージョン3じゃないですよね？古いやつですか？』
TH「ちがうよー。バージョン4。」
『4！？』
ピッと指を4本立てたテヒョンさんに、ひっくり返りそうになる。
いや、だって…
『4は、来春配信予定ですよ！？』
JK「そ。
でも、俺達にはナムヒョンがいるから。」
『は？』
ね？と口角を上げるジョングクさんに、ナムジュンさんが少しバツが悪そうに笑う。
『どういうことですか？』
NJ「えーっと。
まぁ、ゲームの開発会社の機密システムに入り込んで…
続ける？」
『結構です。』
怖い怖い怖い。
私は何も聞いてない。
参ったなーと頭をかくナムジュンさん…あなたは一体何者ですか？
TH「ね、A、一緒にやろーよ。」
『古いバージョンでしたら。』
TH「なんで？」
『さすがに違法にアップロードされたものをプレイするのは後ろめたいです。』
TH「そっか…
じゃ、3にしよ！」
JK「えー。やだー。」
TH「いいの！
…ちなみにさ、
Aはこのゲーム、誰とやってたの？」
『え？
大学の男友達が好きで…相手させられてたというか。』
TH「へー。」
あれ。
一瞬、
テヒョンさんの顔が曇ったように見えたのは、気のせいだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2239人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆろ(プロフ) - ミロさんの作品を見てBTSが気になってきたんですが、まさか∞のことも好きだなんて……！パチアパいいですよねー。応援してます！ (4月23日 15時) (
レス) @page2 id: 50914b05a6 (このIDを非表示/違反報告)
えるさん(プロフ) - 最近BTSを知って好きになったエイターなのでパッチのオマージュが読めて本当に嬉しいです！ミロさんの作品どれも大好きです！ありがとうございます！ (2020年9月5日 23時) (レス) id: d80776b0b8 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ミミネコさん» 主人公とメンバーが少しずつ心通わせてく過程を書くのが一番好きなのです(*^^*)上手くかけてるかは置いておいて（笑）もったいないほどのお言葉をありがとうございます！(*^_^*) (2020年1月30日 23時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
ミミネコ(プロフ) - 面白すぎて読む手が止まりません！登場人物同士の距離感や心の動きなど巧みに描かれていてもう作者様の才能に脱帽です！！ステキな作品をありがとうございます！これから二章楽しんで来ます (2020年1月26日 23時) (レス) id: edccac2928 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ?さん» わぁ！そうなんですね！(*´∀｀*)やはり、一度エイターだったら、ぱっちは避けられませんよね…！（笑）あの世界観に近づけるよう頑張ってお話書いていくので、また読んでいただけるとうれしいです！！ (2020年1月11日 14時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミロ
| 作成日時：2019年12月1日 21時
