episode 26 ページ28
『あの、この用紙間違ってませんか？』
「え？」
『進路調査票ですよね？これ、違う内容な気がします。』
「どれ？」
おかしいなー。と私の方に手を伸ばした先生に、何故かゾク…ッと嫌な空気を感じて咄嗟に彼の手を避けた次の瞬間、
ガシャン！！！
『きゃあ！！』
物凄い音と一緒に、私の背後にある窓ガラスが叩き割られた。
割った本人である先生は、避けた私に舌打ちをして、もう一度私を捕まえようと手を伸ばす。
この人…
先生じゃない？
『っ、』
間一髪、男の手を交わし、急いで人がたくさんいる廊下に飛び出す。
さっき、あの男から感じた身に覚えのある殺気に、心臓がバクバクと暴れ出す。
…まさか、学校まで突き止めてるなんて。
『どうしよ…、
ジョングクさん…！』
なるべく他の生徒に紛れて身を隠すようにしながらジョングクさんを探す。
これだけの学生がいたら、すぐに私を見つけることは不可能なはずだ。
だけど…
『っ！！何！？！？』
パンパン！！と響いた銃声、それから生徒達の悲鳴に後ろを振り返ると、さっきの男が腕を上げていて、その手が握っていたのは、煙を吐き出す拳銃で。
『…嘘でしょ…』
突然のことにパニックになった学生達が一斉に騒ぎ出す。
尚も銃を打ち鳴らす男に道をあけ、それを良いことに男はどんどん私へと近づいてくる。
怖くて、怖くて竦みそうになる足をなんとか動かし、とにかく学校の外を目指す。
このままじゃ、何も関係ない学生に怪我人が出てしまう…！！
「こっち！」
『あっ』
突然、腕を強く引かれて教室に引きずり込まれる。
『ジ、』
JK「黙って」
ジョングクさん、と続く言葉を彼の掌で押さえ込まれ、教室の扉に背をつける私を覆うように顔を寄せたジョングクさんが、外の銃声が遠ざかっていくのを確認する。
JK「向こうは何人？」
『私は、1人しか見てません。
ジョングクさん、あの人、銃、持って…っ』
JK「こんなところでぶっ放すなんて、イカれちゃってるね。」
どうすっかなー。とドサッと教授用の椅子に座ったジョングクさんは少しも焦っていないようで、その姿に反比例するように私の不安は大きくなる。
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ゆろ(プロフ) - ミロさんの作品を見てBTSが気になってきたんですが、まさか∞のことも好きだなんて……！パチアパいいですよねー。応援してます！ (4月23日 15時) (
レス) @page2 id: 50914b05a6 (このIDを非表示/違反報告)
えるさん(プロフ) - 最近BTSを知って好きになったエイターなのでパッチのオマージュが読めて本当に嬉しいです！ミロさんの作品どれも大好きです！ありがとうございます！ (2020年9月5日 23時) (レス) id: d80776b0b8 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ミミネコさん» 主人公とメンバーが少しずつ心通わせてく過程を書くのが一番好きなのです(*^^*)上手くかけてるかは置いておいて（笑）もったいないほどのお言葉をありがとうございます！(*^_^*) (2020年1月30日 23時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
ミミネコ(プロフ) - 面白すぎて読む手が止まりません！登場人物同士の距離感や心の動きなど巧みに描かれていてもう作者様の才能に脱帽です！！ステキな作品をありがとうございます！これから二章楽しんで来ます (2020年1月26日 23時) (レス) id: edccac2928 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ?さん» わぁ！そうなんですね！(*´∀｀*)やはり、一度エイターだったら、ぱっちは避けられませんよね…！（笑）あの世界観に近づけるよう頑張ってお話書いていくので、また読んでいただけるとうれしいです！！ (2020年1月11日 14時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年12月1日 21時
