episode 19 ページ21
『だから、あの人にあんな風に言われて悔しかった。』
JM「今日知り合ったばかりの癖に何でそんなこと言えるんだよ。」
『…それは、そうかもしれないけど、』
JM「それに、あの人の言う通りなんだよ。
…俺達なんて、俺なんて…どうせ、」
JN「ジミン。」
続く言葉を遮ったジンさんに、ジミンさんは押し黙った。
『ジンさん。
…勝手なことをしてすみませんでした。』
JN「ううん、大丈夫。あの人もこんなことで俺達と縁を切ったりしないよ。
俺達にはまだ利用価値があるはずだからね。」
そう言って、ぱちっと片目を瞑って見せたジンさんに、空笑いを返す。
利用価値だなんて…やっぱり悲しい。
そんな私の心情に気がついたのか、ため息をついたジミンさんと目が合う。
JM「俺、あんたみたいな女、まじで嫌い。」
そう吐き捨てて、他の皆の後に続いたジミンさんの後ろ姿を見つめる。
そんな言葉に、今更傷付いたりはしない。
それに、嫌いだというのなら、そんな苦しそうな顔しないで欲しい。
冷静に周りを見てみれば、市長の言葉に傷つくどころか、何も感じていないような周りの様子に気がつく。
ふと、先程乱射される拳銃に向かって全く臆することなく進んでいったシュガさんの姿を思い出した。
ああ、
まるで価値観が違う。
TH「A、いこ。」
『…はい。』
すぐ前を歩く彼らと私は、きっと今まで生きてきた世界が違うんだろう。
…それでも。
美しくて冷たいこの7人の男達にすがってでも、
わたしはこの先も絶対に、
生き抜いてみせる。
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
『ん…』
目を覚ますと、視界いっぱいに写ったのは見知らぬ天井。
ぼーっとする思考で一生懸命昨日の出来事を思い出す。
あ、待って。
やっぱ、思い出したくない。
そう思って、もう一眠りしてやれと寝返りを打った次の瞬間、心臓が止まりそうになった。
『ひゃっ！！！』
「ん、
るさー…」
私の声に不快そうに眉根を寄せたその人は、その大きな瞳をゆっくり開けて、私を見つめた後、いひひと微笑む。
TH「おはよ、A。」
『テヒョンさん…何故あなたがここに…』
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ゆろ(プロフ) - ミロさんの作品を見てBTSが気になってきたんですが、まさか∞のことも好きだなんて……！パチアパいいですよねー。応援してます！ (4月23日 15時) (
レス) @page2 id: 50914b05a6 (このIDを非表示/違反報告)
えるさん(プロフ) - 最近BTSを知って好きになったエイターなのでパッチのオマージュが読めて本当に嬉しいです！ミロさんの作品どれも大好きです！ありがとうございます！ (2020年9月5日 23時) (レス) id: d80776b0b8 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ミミネコさん» 主人公とメンバーが少しずつ心通わせてく過程を書くのが一番好きなのです(*^^*)上手くかけてるかは置いておいて（笑）もったいないほどのお言葉をありがとうございます！(*^_^*) (2020年1月30日 23時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
ミミネコ(プロフ) - 面白すぎて読む手が止まりません！登場人物同士の距離感や心の動きなど巧みに描かれていてもう作者様の才能に脱帽です！！ステキな作品をありがとうございます！これから二章楽しんで来ます (2020年1月26日 23時) (レス) id: edccac2928 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ?さん» わぁ！そうなんですね！(*´∀｀*)やはり、一度エイターだったら、ぱっちは避けられませんよね…！（笑）あの世界観に近づけるよう頑張ってお話書いていくので、また読んでいただけるとうれしいです！！ (2020年1月11日 14時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年12月1日 21時
