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「サークル見学?」
TH「そう。」
テヒョンは、俺と違って去年大学に受かっていて、こちらが心配になるくらいバイトに出てきているけれど一応れっきとした大学生。
俺の志望校でもあるその大学で、テヒョンはその名もミステリーサークルという、世の中の不思議な出来事を調べたり、パワースポットを巡ったりする変なサークルに入ってるらしく、今度の大学見学で試しに参加してみないかと誘われたわけだけど。
「やだよ。俺、大学ではダンスサークルに入るって決めてるもん。」
TH「なんで!だめ!」
「そんな怪しげなサークル入りたくないもん。」
TH「でも俺もう皆にゆってるもん。来年ジミンっていう俺の友達が来るよって。」
ジーーーっと大きな瞳で俺を見つめるテヒョンにため息をつく。
まだ受かったわけでもないのに、気が早すぎるよ。
「わかったよ…いつ?」
TH「!!やった!!」
なんだかんだ俺は、テヒョンの頼みは断れないんだよね。
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なんていうやりとりが、つい3日前のことで。
俺は今、ご機嫌なテヒョンに連れ出され、その名もミステリーツアーという日帰り旅行に無理やり参加させられている。
TH「いひひ、楽しみだなー。」
「俺はちょっと怖いよ…。」
TH「大丈夫。このサークルに入った学生の毎年の恒例イベントなんだって。
しかも、最初にいくところは…、」
「あ。
もしかして、お前がジミンか?」
「…あ、はい。」
バスの隣の席でさっきまでぐーすか寝てた男の人が、めちゃくちゃ悪い目つきで俺のことを見ている。
TH「ユンギ先輩!おはよございます。」
YG「ん。」
「あ、あの…
俺、ほんとに来ても良かったんでしょうか?」
あまりに睨まれるから怖くなって問いかけると、ユンギさんは少しだけ目を開いて、そのまま俺から顔を晒してしまう。
YG「いいに決まってんだろ。んなこと気にすんな。」
「…ありがとうございます。」
なんだ。
素っ気無いけど、いい人そう。
良かった。
テヒョンの周りの人がいい人で。
それから、ユンギさんと少し話してるうちに、あっという間に一つ目のスポットにたどり着いた。
学校からほんのすぐそばのその場所は、
なんでもパワースポットらしいけれど、森の中にあるみたいで、その場所についた頃にはかなり体力を消耗していた。
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ミロ(プロフ) - もゆさん» わぁ!ジミンペンの方にそう言っていただき今とてもホッとしております( ´ ▽ ` )ちょっとありえな設定でしたが、ジミンちゃんの包み込むような優しさが少しでも表現できてたら幸いです!(*^_^*)素敵なコメントをありがとうございます! (2020年6月2日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ - ミロさん!!!!「もしも願いが叶うなら」に続き、大号泣しております、本当に場面描写が繊細でもうそっくりそのまま感情移入できちゃう文章、尊敬します…!私はジミンペンなんですが、こんなにも信じあえる関係に焦がれ、凄く幸せになれました!ありがとうございます! (2020年5月19日 1時) (レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
くるむ(プロフ) - ミロさん» ぶっ飛ばすどころか即読みます!ミロさんのワンピックもわかっちゃうかも知れないですね(..) (2019年11月26日 23時) (レス) id: d2a4ad9a4f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - くるむさん» くるむ様 わかります。皆のグレートマザーになりたいです( ; ; )近い将来日プの話書いてたらさすがにぶっ飛ばしてくださいね…(笑) (2019年11月26日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - KIM MINさん» 大好きだなんて言っていただけてとても嬉しいです( ;∀;)ペンミお疲れ様でした(*^^*)実物の彼らにはとてもじゃないけど敵いませんが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!(*^^*)ふふ、こんなに愛されて幸せすぎて溶けてしまいますね(´∀`) (2019年11月26日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年11月15日 21時