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_____



 


ジミン君と私が今いるこの世界から10年後、

つまり、私が元々生きていた世界で、ジミンオッパの恋人だった私は…


大袈裟じゃなく、世界の誰よりも幸せ者だったと思う。


 

 


 
__2029年、冬


 



 


 

『うー、寒っ!


あ、オッパ!!!』

「A、おつかれ。」
 





仕事終わり。

会社を出ると、すぐ外で待っていてくれたジミンオッパを見つけ、猛ダッシュで駆け寄る私に、彼はやさしく微笑んでくれる。

 


「そんなに急がなくても良かったのに。」

『急ぐよ!だって、一刻も早くオッパに会いたかったんだもん。』

「ふふ、俺も。」

『あはー』


 


私たちは数年前、大学のサークルで出会った。

一目見てジミンオッパに恋をした私は、

オッパから告白されて付き合えることになった時はもう、天にも昇るような思いだった。

 




『だいぶ寒くなってきたね。』

「ね。A鼻赤くなってるよ。」

『うん、ちょっと痛い。』
 



ずずっと鼻をすすった私に、オッパはおかしそうに笑うと、私の手をとり、ぎゅっと握り締めてくれる。

 


「手を繋ぐにはちょうどいい季節だね。」

『…そうですね。』

 

握った手の先から伝わるぬくもりに、もう付き合ってからだいぶたつというのに未だにドキドキしてしまう私は、今日もやっぱり彼のことが好きで好きでしょうがなくて。

 
照れてる?と私の顔を覗き込むオッパに、素直に頷くと彼は優しく私の頭を撫でてくれた。

 



 









好きだな。

ほんとにほんとに、ジミンオッパが大好きだ。


 


この人とこの先もずっと一緒に生きていけるのなら、

他には何もいらないと本気でそう思っていた。

 


いつだってやさしくて暖かくて、
私をとても大事にしてくれるオッパ。
 



こんなにも沢山の幸せをあなたからもらっているのに、私はあなたに何かしてあげられたことはあったかな?

 




 

「A?」

『え?』

「何考えてるの?」

『んー、私って幸せ者だなーと思って。』




 




 

 


 



 


『…、


オッパ?』
 


おかしいな。


いつもなら少し照れて、大げさだな。なんて返してくれるのに、今日は何も反応のないことに不思議に思って彼を見上げると、じっと私を見つめていたジミンオッパと目が合った。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン   
作品ジャンル:恋愛
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ミロ(プロフ) - もゆさん» わぁ!ジミンペンの方にそう言っていただき今とてもホッとしております( ´ ▽ ` )ちょっとありえな設定でしたが、ジミンちゃんの包み込むような優しさが少しでも表現できてたら幸いです!(*^_^*)素敵なコメントをありがとうございます! (2020年6月2日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ - ミロさん!!!!「もしも願いが叶うなら」に続き、大号泣しております、本当に場面描写が繊細でもうそっくりそのまま感情移入できちゃう文章、尊敬します…!私はジミンペンなんですが、こんなにも信じあえる関係に焦がれ、凄く幸せになれました!ありがとうございます! (2020年5月19日 1時) (レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
くるむ(プロフ) - ミロさん» ぶっ飛ばすどころか即読みます!ミロさんのワンピックもわかっちゃうかも知れないですね(..) (2019年11月26日 23時) (レス) id: d2a4ad9a4f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - くるむさん» くるむ様 わかります。皆のグレートマザーになりたいです( ; ; )近い将来日プの話書いてたらさすがにぶっ飛ばしてくださいね…(笑) (2019年11月26日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - KIM MINさん» 大好きだなんて言っていただけてとても嬉しいです( ;∀;)ペンミお疲れ様でした(*^^*)実物の彼らにはとてもじゃないけど敵いませんが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!(*^^*)ふふ、こんなに愛されて幸せすぎて溶けてしまいますね(´∀`) (2019年11月26日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミロ | 作成日時:2019年11月15日 21時

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