17話 ページ17
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テヒョンがこの家に来てから一週間がたった。
「あら、先生。
なんだかちょっと顔色が悪いんじゃない？」
『え？そうですか？』
「普段病人ばっかり見てるから気づかないのよ。
あとでうちの畑の蜜柑持ってきてあげるから。ちゃんとご飯も食べなさいよ。」
『…ありがとうございます。』
しっかり睡眠もとるのよ。と最後まで私を心配してくれたパクさんを見送り、そんなにひどい顔してるかな？と鏡をのぞき込む。
『…これは…確かに？』
鏡に映った、紙のように真っ白な顔をした自分の姿に驚く。
医者がこれじゃだめじゃないか。
だけど、どこか悪い感じはしないんだよね。
元々すごく健康だし。
「A！」
『おかえり、テヒョン。』
「ちゃんとキムさんちに薬とどけてきた。」
『ありがとね、助かる。』
もし何か変わったことがあるとすれば…
「？
どうしたの？A顔あかいよ？」
『…なんでもないです。』
夜眠るのが遅くなった…かな？
毎日のように私を求めるテヒョンに応え(キスだけだけど)、いつも気絶するように眠ってる。
熟睡しているはずだから、健康に悪いとは思えないんだけどな。
『…何ですか？』
「んー？
だって、赤い顔してるAを見ると、夜を思い出してきすしたくなる。」
『ばか。』
デスクの前に彼に背を向けて座る私の回転いすを回し、机に手をついて、腕の中に私を閉じ込める。
上から見下ろす彼の顔は、怪しいまでに美しく、伏せられた長いまつげや陶器のようにきれいな肌を見て、自分のさっきのやつれた顔を思い出し急激に恥ずかしくなる。
『ちょ…っと、テヒョン離れて。』
「なんで？」
『私、今ひどい顔してるから。』
慌ててテヒョンからそらした顔を、少し強引に彼のほうへと向けさせられる。
「Aはいつもきれいだよ。」
『そんなわけないじゃん。』
「あるよ。こころも、からだも、どこもかしこもきれいだよ。」
ああ、もう。
そんなこと言われたら、もう拒む理由なんてなくなってしまうじゃないか。
ゆっくりと近づいてきた彼の唇を受け入れ、目を閉じる。
暖かくて、気持ちがよくて…
体調の悪さが、この幸せな心地の対価だというのなら、それもしょうがないかな、なんて思ってしまった。
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つきこ(プロフ) - テヒョンのソロアルバム聴きながら読みました😭せつないけど最高のお話でした✨ (11月12日 20時) (
レス) @page27 id: 449ba1617b (このIDを非表示/違反報告)
あいし(プロフ) - あかん。ほんまに泣ける😿 (2023年1月27日 15時) (レス) @page27 id: 6ccfb19ab8 (このIDを非表示/違反報告)
murasaki5027(プロフ) - 番外編、続編希望です！！ (2022年5月26日 18時) (レス) @page26 id: 1f714ed38e (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - このテヒョン、妄想ですがドタイプです！！！！ (2021年4月22日 0時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョングガ - ミロさんの物語ほんとにLOVEすぎて困る、どの作品見てもいいわぁってなるし最高！面白かったりする話でも最後は泣ける話だったりして毎回楽しませてもらってます。本当に小説化して欲しいくらい笑これからも頑張ってください (2020年11月8日 1時) (レス) id: c6fa5ac741 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年10月14日 20時
