美の暴力ってこういうこと ページ40
『あらー。』
JK「これは…」
TH「うう。」
おそるおそる3人でキッチンに向かうと、そこはもう地獄絵図で。
『事件現場のようだね。』
TH「テテ、失敗。」
『許されるとでも？』
TH「グガー。Aがこわいよー。」
愛嬌でごまかそうとするテヒョンを睨むと、ぷるぷる震えてジョングクの後ろに隠れる。
JK「ヒョンは何作ったの？」
TH「ハンバーグ。焦げちゃったけど。」
テヒョンの指差した方を見ると、3枚のお皿に少し焦げたハンバーグが乗せられていた。
それを見て、ポカンと口を開けたまま静止したジョングクに、
TH「…
怒った？」
小さな声で尋ねるテヒョン。
JK「あは、」
TH「…？」
急にケラケラと笑いだしたジョングクに、テヒョンと2人顔を見合わせる。
JK「ごめ、でもおかしくて…！
なんで作ろうと思ったの？
料理なんてしたことないじゃん。」
TH「えー。だって、最近ジョングクのことおざなりにしてたから、俺なりに考えて…」
JK「あははっ」
『なんなのあんた達。恋人同士なの？』
ぶーっと唇を尖らせるテヒョンに、それを見てまた吹き出すジョングク。
テヒョンと友達に戻った日から、彼は家で過ごすことが多くなった。
私もそうだけど、なるべくジョングクと一緒にいたいらしい。
TH「あれ、A。」
JK「今ちょーどカトクしたとこ。」
お風呂から上がると、ソファーの上に仲良く並んだ2人が私を見て手招きをする。
うーん。
見慣れたつもりだけど、とんでもないイケメンのツーショットは、不意打ちだとやっぱりこう、心臓にズガンとくるな。
TH「何見てんの？」
『いや、2人ともカッコイイデスネ？』
なんでもないシンプルな部屋着だし、髪も何のセットもしてないのに。
JK「そう？
あ、Aおいで。」
『ん？え！』
ジョングクに腕を引かれ、彼の膝の間に座らさせられる。
JK「髪。
濡れてるじゃん。風邪ひくよ。」
『ちょ、自分でふけるって！』
TH「ジョングギ、俺も濡れてるよ？」
JK「ヒョンはいーの！」
TH「ショック。」
タオルでわしゃわしゃと髪をふかれ、なんとなくどうしたらいいかわからずに固まってしまう。
どうしよう、なんか、
すっごいドキドキする。
な、何か、会話！
『あ、あのさ！何か話があったんじゃないの？』
JK「あ、そうそう。
そのことなんだけど＿＿」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2643人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しから - 泣きました、ありがとうございます！まだ読んでいる途中ですが、大好きな作品です！コメント、読んで頂けると嬉しいです‥！ (2021年11月12日 21時) (
レス) @page32 id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あ。さん» あ。様 初コメとっても嬉しいです！(*^^*)このお話はちょっと悲しいですよね（ ; ; ）続きも切なくなりそうですが、うまく書けるように頑張りますね(*^_^*)応援ありがとうございます！！気合い入りましたっ！！2章もどうぞよろしくお願いします！ (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - eriさん» eri様 コメントいただきありがとうございます！とても嬉しいです(*^^*)他のお話も読んでくださったのですね。このお話は少しタイプが違うので不安でしたが、そう言っていただけてとても安心しましたっ！少しでも楽しんでいただけるよう、続きも頑張りますね！(о´∀`о) (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ミホさん» 泣かせてしまってすみません…！！私も書きながら垂れ流してます！！(T ^ T)続きも頑張りますね！また覗いていただけると嬉しいです！！(^ ^) (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - さっちゃんさん» さっちゃん様 もう私さっちゃん様を待ってしまっている（笑）嬉しすぎるお言葉をありがとうございます！！そうなんです、すごく迷ってて（ ; ; ）どっちでも悲しいしあーもーどうしようかと！！迷う気持ちを持ちながら、2章ぶつかってくんで、どうぞ宜しくお願いします (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月12日 22時
