どうして？ ページ21
TH「俺とジョングクは、中学生の頃からの知り合いだから、記憶をなくしても俺のことは忘れない。
だけど、Aは違う。」
『…私のことは、眠るたびに忘れてしまうんだね。』
TH「…そうだよ。
どのタイミングで忘れるかはその時によって違うんだ。」
『ジョングクは、自分で知ってるの？』
TH「知ってるよ。」
『…そう。』
それなら。
『ジョングクは、なんで私をこの家に誘ったのかな。』
TH「…、」
全て忘れてしまうのに。
どうして笑ってよろしく、だなんて。
それに、なんで自分の病気のこと、教えてくれなかったんだろう。
いつかはわかってしまうことだったのに。
理由を尋ねたいけれど、
もうそれを聞ける相手はいない。
だって、
誘った本人は、もう私のことを覚えていないのだから。
悲しいけど、少しずつ理解できてきた。
TH「最近までここに住んでいたやつも、ジョングクの病気のことを知ってたんだけど。
ジョングクとは事故の後に知り合った人間だったから、忘れられることに耐えられなくなって、ここを出て行った。」
『そんな…』
TH「ひどいと思う？
薄情だって。」
『…病気になったのは、ジョングクのせいじゃないじゃない。』
TH「そうだね。
でも、忘れられるって、
結構辛いよ。」
『…っ、』
小さく呟いたテヒョンの声は少し震えていた。
TH「俺のことは覚えてるけど、事故の後にできた思い出は、やっぱり忘れちゃうんだ。
しょうがないって頭ではわかってても、
やっぱり寂しいものだよ。
だから、出て行ったやつのことは責められない。」
『テヒョン…、』
あなたは一体、どんな思いでこの1年を、
ジョングクと共に過ごしてきたの？
TH「そいつが出て行ってからのジョングクは、正直見てられなかった。
そのくらい落ち込んでた。
数日後、あいつが記憶をなくしたタイミングで、家の事情で出て行ったことにしたけど。」
その時だけは、忘れてくれてよかったと思った。なんて困ったように笑うテヒョンを見て、どうしようもなく胸が苦しくなった。
TH「だけど、
例え忘れてしまうとしても、ジョングクにあんな辛い思いをさせたくないんだ。
だから、
やっぱりAにはここを出て行って欲しい。」
『…っ、』
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しから - 泣きました、ありがとうございます！まだ読んでいる途中ですが、大好きな作品です！コメント、読んで頂けると嬉しいです‥！ (2021年11月12日 21時) (
レス) @page32 id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あ。さん» あ。様 初コメとっても嬉しいです！(*^^*)このお話はちょっと悲しいですよね（ ; ; ）続きも切なくなりそうですが、うまく書けるように頑張りますね(*^_^*)応援ありがとうございます！！気合い入りましたっ！！2章もどうぞよろしくお願いします！ (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - eriさん» eri様 コメントいただきありがとうございます！とても嬉しいです(*^^*)他のお話も読んでくださったのですね。このお話は少しタイプが違うので不安でしたが、そう言っていただけてとても安心しましたっ！少しでも楽しんでいただけるよう、続きも頑張りますね！(о´∀`о) (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ミホさん» 泣かせてしまってすみません…！！私も書きながら垂れ流してます！！(T ^ T)続きも頑張りますね！また覗いていただけると嬉しいです！！(^ ^) (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - さっちゃんさん» さっちゃん様 もう私さっちゃん様を待ってしまっている（笑）嬉しすぎるお言葉をありがとうございます！！そうなんです、すごく迷ってて（ ; ; ）どっちでも悲しいしあーもーどうしようかと！！迷う気持ちを持ちながら、2章ぶつかってくんで、どうぞ宜しくお願いします (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月12日 22時
