新しい日課 ページ32
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JK「何書いてるの?」
『おわ!』
最近日課にしてる朝活中に、いつのまにか起きてきていたジョングクに声をかけられひっくり返りそうになる。
『秘密。』
JK「やだ、教えて。」
『…日記です 。』
JK「日記?」
そう。
最近の私の日課。
それは毎日日記をつけること。
この家に来て1週間が経ち、その間に最初の時を合わせて、二度ジョングクは記憶を失った。
記憶をなくしてしまった日の朝、私を見て、少しぎこちなく笑うジョングクに、やっぱり少し胸は痛んだけれど。
それでも、
どんな思いで狃藺侈稔瓩了笋料阿卜ち、笑ってくれているんだろうと考えると、ジョングクのことが大事に思えて仕方なくなった。
だから。
『ジョングクと過ごした時間を、二人で一緒に振り返れたら楽しいかなって。
その方が、一緒に思い出を重ねてる感じがしていいと思ったんだ。』
ジョングクに限らず、人の記憶なんてとても曖昧なものだ。
こうして書くことで留めておくことが出来るなら、それは多分、素敵なことだと思うから。
JK「…なんか、苦しい。」
『え?』
ポツリと呟かれた言葉に顔を上げると、私をじっと見つめるジョングクと目があった。
JK「すごく嬉しいと、こんなに苦しくなるもんなの?」
『…ジョングク…?』
私から目を逸らさないまま、ゆっくりと私の頰に手を添えたジョングクに驚いて彼の名前を呼ぶけれど、そのまま表情を変えない彼に…
ふと、初めて会った日のキスを思い出して、顔に熱が集まっていくのがわかる。
JK「A…
、」
『あ、』
ジョングクが何かを言う前に、テヒョンが階段を降りてくる音がして、その手はすぐに私から離れた。
TH「おはよ。」
JK「おはよう。」
『おはよ。』
JK「あ、ヒョン!」
挨拶だけしてそのまま家を出て行こうとするテヒョンをジョングクが引き止める。
JK「今日は早く帰る?」
TH「うーん、どうかな。
また連絡するね。」
へにゃりと笑って今度こそ出て行ってしまったテヒョンに、心なしか寂しそうな顔をするジョングク。
JK「どうしたんだろ。
ヒョン、最近いつも帰りが遅い。」
『…うん。』
JK「…前はいつも俺とご飯食べてくれてたのに。」
ごめん、ジョングク。
もしかしなくても、それ、
私のせいだ。
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しから - 泣きました、ありがとうございます!まだ読んでいる途中ですが、大好きな作品です!コメント、読んで頂けると嬉しいです‥! (2021年11月12日 21時) (レス) @page32 id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あ。さん» あ。様 初コメとっても嬉しいです!(*^^*)このお話はちょっと悲しいですよね( ; ; )続きも切なくなりそうですが、うまく書けるように頑張りますね(*^_^*)応援ありがとうございます!!気合い入りましたっ!!2章もどうぞよろしくお願いします! (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - eriさん» eri様 コメントいただきありがとうございます!とても嬉しいです(*^^*)他のお話も読んでくださったのですね。このお話は少しタイプが違うので不安でしたが、そう言っていただけてとても安心しましたっ!少しでも楽しんでいただけるよう、続きも頑張りますね!(о´∀`о) (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ミホさん» 泣かせてしまってすみません…!!私も書きながら垂れ流してます!!(T ^ T)続きも頑張りますね!また覗いていただけると嬉しいです!!(^ ^) (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - さっちゃんさん» さっちゃん様 もう私さっちゃん様を待ってしまっている(笑)嬉しすぎるお言葉をありがとうございます!!そうなんです、すごく迷ってて( ; ; )どっちでも悲しいしあーもーどうしようかと!!迷う気持ちを持ちながら、2章ぶつかってくんで、どうぞ宜しくお願いします (2019年9月29日 19時) (レス) id: 1aa4b97c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年9月12日 22時