ヲタクに恋して (ページ45)

今日:37 hit、昨日:55 hit、合計:1,806,355 hit

45 ページ45

それから1週間、特に変わったことはなく日々が過ぎていった。

この1週間、私はというと、彼らが出かける時、車に乗り込むまで付き添い、怪しい人物がいないか目を光らせるようにすること、帰ってくる連絡があれば迎えに行って、ふたたび目を光らせること。

家事の合間に、宿舎周辺のパトロールなど、些細なことだけど、自分にできることをしてきた。

JH「じゃあ、行ってきます！」

「ちょっと待ったぁぁあ！！」

JH「うわ！！Aちゃん何！？」

「出る時は必ず私を先頭にしてくださいって言ってあるでしょう！？」

RM「徹底してますね。」

感心したようにナムジュンさんが頷く。

「当たり前です！！さあ行きますよ。皆さんは何があっても私が守りますから。」

YG「背中がやけに大きく見えるわ。」

JH「漢だね～Aちゃん！」

困惑気味の声達を背中で受け止め、注意深く先頭を歩く。

また撮られようものなら絶対に写り込んで、犯人をイラッとさせてやる。

せっかく撮った写真に得体の知れないものが写り込んでたらイラッとするでしょ？それ狙うのよ。

MG「あ！Aさん！おはようございます！」

「あ、マネージャーさん、今日もお疲れ様です！」

自発的自己満警護を始めてから、すっかりマネージャーさんと仲良くなり、今ではメッセージを交換する仲だ。

MG「じゃあ、また帰りに連絡しますね！」

「はい、お願いします。」

JIN「え、ねぇ。」

「なんですか？」

車に乗り込みかけてたジンくんに急に呼び止められ

JIN「2人はそんなに普通に連絡取り合ってるの？」

「あー、まあ。毎日取ってることになりますね。」

JIN「…俺が帰るときは、自分で連絡してもいい？」

「え？いいですけど、なんで？」

わざわざジンくんが連絡くれる必要がない気がする。
私が聞くとジンくんは、「……」としばらくフリーズしてから、コテンと首を傾げた。

JIN「確かになんでだろ。なんとなくそうしたかったんだけど、よくわかんないなー！」

あひゃひゃといつも通り笑うジンくんに、なんだこの人…と思わなくもなかったけど、

「連絡はいつでも待ってます。飛んで迎えに参りますので。」

とだけ伝えておいた。ナイト気取りもいいとこだなと自分で笑ってしまう。

JM「ジニヒョン！もう出るよー！何してるの～？て、Aと喋ってたの？俺も喋りたいのに！」

JIN「俺はAちゃんと仲良しだからさ～」

今日も仲良い彼らを見送り、部屋へと戻る。