ヲタクに恋して (ページ28)

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「私は彼らが楽しそうにしてる姿を見るのが1番好きです。そして彼らは好きなことを諦めません。だから20年もやってこられてるんだと思います。」

JK「20年？」

「はい。でも今日またライブを見て、昨日私がみなさんに偉そうなこと言ったことすごく後悔しました。彼らにも迷ってる時期はありました。そこからどうするかは自分たちで決めることなのに…。偉そうなこと言ってしまって本当にすみませんでした。」

やっぱり軽率にあんなことを言うべきではなかった。
私は本当に馬鹿だ。

JH「Aちゃん、Aちゃん」

「え？」

気がつくと、ホソクさんが私の隣に来て、にっこり微笑んでいた。

JH「全然いいんだよ！確かに昨日は図星をつかれたような気がして、ショックだったけど、今はAちゃんのおかげですごくすっきりした気分だよ！」

RM「俺たちもこのままじゃだめだってことはわかってましたからね。」

YG「これからも思ったことなんでも言えよ。そーゆうやつこそ俺たちの近くにいて欲しいからな。」

「みなさん…。」

なんだか、このグループが人気な理由がわかった気がする。

なんて真っ直ぐな目をするんだろう。
私が何も言わなくたって、きっと行きたい道は決まってたんだろう。

JN「それにしてもさー！」

「え？」

JN「いいなー。この人達。こんな風に思ってくれるファンがいるなんて。」

「なに言ってるんですか。皆さんのファンだって同じように思ってるに決まってるじゃないですか。」

当たり前のことを言うと、ジンくんはキョントンとし、それから笑った。

JN「……そっか。そうだよね。俺達のファンはいい子ばかりだもん。」

JH「そうそう！はー！はやくライブやりたい！」

JK「あの。」

さっきから黙ってたジョングクさんが急に口を開いたので、びっくりして全員が彼のことを見つめる。

JK「俺、もう一回見たい。」

TH「…俺も。」

「っ！はい！！」

すぐに再生の用意をした。

彼らに少しは興味を持ってくれたのかと思うと嬉しかった。

防弾少年団とは全然ジャンルが違うけれども、どちらにも違う良さがあるけれど、全く違う土地で生きる男の子達が、私の大好きなレインボーズに興味を持ってくれたのか、本当に本当に嬉しかった。

何か飲み物でも持ってこようと立ち上がると、ちょうど部屋から出て行くジミンさんに気がついた。