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出発準備、のようなもの ページ3
髪はボサボサ、自慢の筈だった青と黄色の透き通った瞳はハイライトが消えかけている。
『チッ……クソッ』
大股で廊下を歩き、乱雑に襖を開け放つ。
『え〜っと、……確かこの辺に』
部屋中を引っ掻き回し、乱雑に段ボール箱を一つ取り出して開くと、大量の小箱が並んでいる。
『あったあった。コレだ』
その内の一つを開ければ、中には新品のワイシャツとズボンが入っていた。
『っし!間に合った〜♪』
鏡の前に服を広げ嬉しそうに微笑む彼女。
『あとは…パーカーと、靴は……スリッパでもいっか!どうせ誰も見てないし〜』
ドレッサーの上に乱雑に置いた鏡の前に座り、髪を梳かしながらス魔ホを弄る。
『これで良いか。……さてと、時間は〜』
ドレッサーの上にある時計を見ると、
時刻は6:00を回っていた。
『あれ、入学式って…6時6分からじゃん』
焦りながらもう一度ス魔ホを覗くと、時刻は6時5分。
『化粧は……まぁ良いや。幸い面は良い』
彼女は急いで玄関に向かい、乱雑に脱ぎ捨ててある
スリッパを履き、玄関から外へ飛び出した。
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作成日時:2023年9月14日 22時