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草食系タラシ ページ7

……さて。音楽祭まで、残り2週間。

そろそろ、ベストパフォーマーの候補を挙げておかないと。

とは言っても、正直、今年のBP(ベストパフォーマー)はもう、あの生徒しかいない気もする。

出し物の都合上、まぁ、仕方がないのでしょうけど。



「失礼します、モネ先生いらっしゃいますかっ?」

……あら、

「イルマ君ですか。ご用件は?」

「あっあの、今日は、どのクラスの指導の日ですか?!」

「…………A組、ですが」

「じゃっじゃあ、その前! 少しで良いので!!」





「僕の、僕らの『愛』を!! 聴いていただけますかっ!!」





「「「おぉ……!!」」」



「…………あら」



「嘘だろ、イルマ君ってモネ先生が好きだったのか?」

「いや、今、僕“ら”って言ったよな。ぎゃ、逆ハー?!」

「イルマ君最高!!!」






外野が何だか騒がしいわね。仕事しろ。


「熱烈なお誘いを有難うございます。音楽祭の件ですね。構いません」

「あっ………………」


茹でだこ……。


………………お腹空いた。












「お待たせしました」

……あら? 着替えたの。いつの間に。

ラブレター、無事に書き終わったのね。まさか、本当に書いて、しかも本当に渡すとは。

やっぱり、アブノーマル。


「受け取るかどうかは、音楽の後で。まずは、聴いてください」

















「姐さん。このラブレター、受け取っていただけますか?」


「……いいわ。じゃあ私は、あなたの文字と恋をするから、あなたとは一生、喋れなくなる、、」


「それでも、いいかしら」



「流石リリスッッ!!!!!」




…………成程。主役を、リリスに。


「アドバイスが、しっかり生きている。良いパフォーマンスでした。実にアブノーマルらしい」

収穫祭の時期は本当に、音楽の成績をどうしようか考えたけれど、終わり良ければ全て良し、ってね。


「道筋が決まったのなら、後は進むのみ。精進してください」



「「「はいっ!!!」」」



さて、これからA組か。

大体クラス順だし、発表はトップバッター。

審査が大変になりそうね。

エースは私と君らの為→←雀百まで踊り忘れず



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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月19日 10時

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