受け取るしかない!!! ページ25
「あと確か、ダリ先生も、でしたっけ?」
「…………元は、ダンタリオン先生で通していたのですが」
うわ。
めちゃめちゃに嫌そうなオーラ。
やっぱりダリ先生って嫌われているのか? いまいちよくわからない。
「ご本人が、聞き慣れない、と。」
本音だとは思えませんが、とこぼすモネ。
……確かに、あのヒトは全てがよくわからない。
だからこその教師統括なのだろうが。
「最近は、『統括』だなんて堅苦しいとおっしゃいますが、実際その立場なのですから、こだわらなくても……」
…………不安が湧き上がる気がしないでもないが、今は置いておこう。
「……あの、イフリート先生は、お名前で呼ばれるのは苦手ですか?」
「えっ? いやそんなことないですよっ、!!」
むしろ、めちゃくちゃ舞い上がっている。
「ど、どうぞお好きなようにっ!!」
「……そ、そうですか」
(ほら、変な目で見られているじゃないかエイトッッ!! 何を慌てているんだ煙草に集中しろ煙草ッッ!!!!)
4本目に火をつける。
この煙草、減りが速くないか?
「…………何はともあれ。私とあの2人の仲介役をさせてしまって、すみません。お陰様で、助かりました」
「い、いえ」
「これからも、宜しくお願いします。
エイト先生」
「は、はい、こちらこそ。モネ先生。」
(ッッぶね〜、このヒトもう魔薬だろ毒だけど快感ッッ!!!! 僕どれだけ惚れてるんだ?!?!)
…………魔薬とは思ったものの、それはあくまで例え。
法の範囲内。
よく分からないが、多分ライム先生は味方をしてくれているし、なんと言っても、こちらには精神医学を得意とする、彼がいる。
今回のことで、相当こちらに迷惑をかけたこともある。
惜しまず協力してくれるはず。
「………………誰にも渡すかよ」
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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月19日 10時