257話 ページ13
｢やっぱりドレスよりも、こっちのほうが性に合うなｯ｣
翌日、ユニフォームを着てコートに立ち、シュートを打ち込む
｢似合ってたけどな｣
｢それはありがとうね｣
修也の褒め言葉を軽く流し、円堂から返ってきたボールを虎丸くんに渡す
正直まともに受け止めていたら心臓が持たない。全然バクバク鳴ってる
私はドレスなんて着ること無いからそれはそれは緊張したけど、昨日はとても楽しかった。でも、それ以上に強いチームと一戦を交えたい気持ちが大きすぎた
｢A〜!鬼道くん達が呼んでるわよ〜!｣
｢は〜い｣
じゃ、とシュート練習を抜けてチーム戦らしいことをしている方へ合流する
｢普通のパス回しだとどうしても読まれて取られてしまう時があるやもしれん。そこでだ｣
招集をかけ、一旦みんなで集まって鬼道の作戦を聞いている
｢本戦からは、リベロだからこそ自由に動き回れるAを中心に、意外性のあるパスを組み入れようと思う｣
｢例えばどんなやつだ?｣
佐久間が聞く
｢韓国戦の前半で見せた不動とのパスとかだな｣
｢俺たちにも出来るでやんすかね…｣
｢大丈夫!練習さえしてれば出来るよ〜｣
ゆるゆると答える私を前に1年生組に冷や汗が垂れた
｢行かせない!｣
｢行くのは別｣
木暮が役目を全うしようと塞がった瞬間、左足を1歩前に踏み出す際に踵を使いボール浮かせ、右足で跳ね飛ばして後ろから走ってきた佐久間にパスを出す
｢うお！｣
｢え!?、驚かないでよ〜あ｣
予想外のやり方にびっくりし、つい足を止めたところで綱海によるスライディングが襲いかかった
｢コツは？｣
｢ひたすら練習。あとすまし顔でしたらかっこいいね〜。あきおとかほら｣
佐久間に聞かれ、超すまし顔でアッカ パスという高度な技で鬼道に繋げていたあきおを指し示す
｢あれはあれで腹立つな｣
｢それは思った｣
｢Aッ!｣
｢おーけい鬼道!｣
鬼道の前で立ち尽くす栗松を置いてパスが来た
｢行かせないよ！｣
あっ
振り向いたら目の前にいたヒロトに焦った隙を見逃さず、パスがちぎれたところで試合前の練習が終わった
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調味料(プロフ) - こころさん» ありがとうございます!自分のペースになりますがこれからも頑張ります! (2021年2月8日 10時) (
レス) id: 6e1f936d79 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 面白かったです。もしよかったら更新してください！続き楽しみにしてます (2021年1月19日 0時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：調味料 | 作成日時：2021年1月2日 11時
