転生して悪役なんだけどどうでもいいから使用人と仲良くなるわ邪魔すんな (ページ8)

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使用人を攻略せよ　Ⅲ ページ8

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シニガミュが連れてきたのは、この屋敷にいる残りの攻略対象だった。

ペイント・レルム、クロノア・カッツェ、トラゾー・ムスケル。

多分、クロノアが本来来る奴。ペイントとトラゾーは面白そうだからついてきたな。

『あー…とりあえず、座ってくれ。そっちの方が話しやすいだろ？』

kr「！？そんな、恐れ多いです！」

『いーからいーから、私がやりたいんだよ。それともあれか？ひでぇ言い方すんなら、私に逆らうか？』

kr「…そういうことなら、有り難く。」

『ん、よし。あ、もちろんお前ら4人で座るんだぞ？』

pe「うぇっ！？俺、あいや、僕たちもですか！？」

『おー。あと楽にしてくれ、あとできりゃあんまビビんないでくれ』

pe「わ…かりました……」

部屋に何故か備え付けてあったキッチンに向かい、紅茶かなんかねぇか探す。

……ビンゴ、アールグレイだ。

紅茶を淹れてると、トラゾーが「自分が淹れますよ！？」と言ってきたが、大人しく座らせといた。

紅茶とクッキーを持ってテーブルに向かい、空いてた一席に座ってクロノアを見た。

『で…多分、お前だろ？一緒にいた奴。なぁ、クロノア』

kr「はい、そうです。詳しく説明しましょうか？」

『簡潔に頼む』

kr「では凄く簡単に……落馬して頭打ちました」

『過去の私バカス』

いや、うん、馬鹿だろA。何落馬してんだよあんなん簡単だろ

でも、ストーリーの中でAが落馬するような事件は無かった…私が転生するためのイレギュラーか？

うんうん唸っていると、ペイントが声をかけてきた。

pe「…お嬢様、クロノアさんの名前覚えてたんですね」

『え？あぁ…まぁ、特殊だし。お前らの名前は覚えてるよ』

sn「あ、確かに僕の時もフルネームで呼んでくださいましたよね」

『ん、そゆこと…さて、どーすっかな』

多分、今私が部屋の外に出ても、使用人たちは困惑するだけだ。

だからこそ、コイツらに話を広めてほしいんだよな。

ゲームでは、ペイントたちは屋敷でも人気で、街でも知り合いが多いんだよな。

そんな奴らが、「ダークナイツ長女が記憶喪失」なんて噂を流してくれたら、後々役に立ちそうだとは思うが…

『…なぁ、お前ら』

「「「「なんでしょう」」」」

『もし私が、お前らにしか頼めない最重要任務を与えたいと言ったら、どうする？』

pe「やりますよ」

『……即答だな』

pe「当たり前でしょう？だって……」

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