現状を確認せよ �� ページ4
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str「まず、君はどうなったか教えてあげるね。向こうの世界では、死亡扱いだよ。君は本当に死んじゃったわけだ！あっははは！！！」
『…そうか』
str「あれ、驚かないの？死んだんだよ？」
『そうなってることは、なんとなくわかってたからな。その証拠に、私の身体冷たいし』
str「へぇ…冷静だねぇ」
『そう見えるように振舞ってるだけだ』
実際、怖くないわけじゃない。
心のどこかで、もしかしたら、を考えてはいたから。
そんな私を見抜いたのか、サテラは違う話を始めた。
str「次ね。向こうでは、愛香ちゃんが落としたってことは知られてる。だけどそれは、正当防衛扱いだよ。「前々からいじめられていて、やめてってちょっと押したら落ちた」って証言してる。でもまぁ、君がそんなことしてる映像も証拠も無いわけだから、少年院送り間近だよぉ」
『アイツ…またかよ…』
str「あはっ、よく悪役にされてたもんねぇ。ま、全部打破したわけだけど。んじゃ次ぃ。」
サテラは紅茶に砂糖を落とした。
一口飲んだあと、くるりと指を回した。サテラの手には本が握られていた。全体の色は深緑で、金色の装飾が施されている。表紙には「Lebenslauf der Dark Knights」と書かれていた。
それを私に差し出し、また紅茶を飲む。
str「その本を読む前に、軽ーく説明するね。まず、君は本来死ぬべきじゃなかったのさ。不当な死って言ったしょ？んで、君みたいな子は、よく迷子になるの。大体はあの白い空間にいるんだけど。で、そんな君を正しい場所に連れてきて、転生させるのがあたしの仕事。」
『じゃあ、私を転生させるってのか？』
str「そぉ。嫌かもしれないけど、耐えてね。死んだ魂は、試練を乗り越えて転生するのが、君は免除されるんだから。」
『は？なんで？』
str「んー？君の前の人の願い。「もしこの先、夜という子が20を超える前に死んだら、試練を免除し、記憶があるまま転生させてほしい」って」
『そんな滅茶苦茶な話を受けたのか…？』
str「だぁって、めちゃ善行積んでたんだもん。受けなきゃあたしが処刑されるって。」
『へ、へぇ…で、この本は？』
str「君の転生先の子の、本来の人生。ざざっと読むだけでいいよ、君はどうせ知ってるんだから」
『そうか』
サテラに促されるがまま、私は本を読んだ。
数分後、私は本を投げていた。
『これ…【あなたの慈愛と寵愛で】の悪役令嬢、A・ダークナイツじゃねぇか！！！！』
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作者名：みりん | 作成日時：2023年4月27日 17時
