現状を確認せよ �� ページ3
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【Aside】
『………はぁ？』
目を覚ましたら真っ白い空間でした。
『いやおかしいだろ、私殺されただろ』
とりあえず、自分のことを思い出そう。
私の名前は夜。公立の高校に通っていた、高校2年。
最後の記憶は、後輩である愛香に屋上から突き落とされたこと。そのまま私は死んだ…はずなんだが。
何故か見知らん白い空間にいる。どういうことだよ。
??「あ〜、いたいた。君でしょ？不当な死を遂げた、夜ちゃん」
『そうだが…テメェは誰だ』
??「あはは、怖〜！」
そう言いながら私の周りをくるくると飛び回る。
オレンジの髪は三つ編みにされていて、一部に黒髪がある。
頭には小さな狐の面がある。なんか変なカッコだな
??「変とか言わないで？これ、あたしの大好きなコーデなんだから！」
『っ！？私の心を読んだのか！？』
??「うん！あ、自己紹介してあげるね？」
str「あたしはサテラ。転生を担う女神で、迷子の君を助けにきたんだよ！」
『…女神？転生？助けぇ…？頭イカれてんのか？』
str「ひっどぉ！！！！あたしまだ正常だしぃ！！！！」
『あーあー悪かったよ！！じゃ、さっさと説明してくれ。私はどうなってんだ？今、向こうはどうなってんだ？愛香はどうなった？助けってどういうことだ？』
str「ちょ多い！！！近い！！！！一から説明してあげるから座って！！」
『は？どこに＿』
座れってんだ？
その言葉を紡ぐ前に、目の前にはお洒落ガゼボとテーブルとイスが出てきた。
しかも空間が変わっている。晴天の中の原っぱだ。
白いガゼボには黒薔薇と紫の薔薇、白薔薇が支柱に巻き付いていた。テーブルやイスも似たような感じだ。
サテラと名乗った神は堂々とイスに座り、指をくるりと回す。その瞬間、ティーポットとティーカップが出てきた。
str「あれ、座んないの？紅茶、冷めちゃうけど」
『…はぁ、いただくわ』
str「ん、いー判断」
そう言ってサテラは私に紅茶を渡す。どこか懐かしい味だった。
カチャ、とサテラが紅茶を置いた。
そして、ニンマリと、いたずらっ子のような笑みを浮かべ、話し始めた。
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作者名：みりん | 作成日時：2023年4月27日 17時
