両親と邂逅せよ �� ページ12
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現在、私は本館前に立っている。後ろには何故かぺいんと達もいるが。
うん、何が何だかわからないだろう。だがとてつもなくシンプルに説明すると、直談判だ。
今の私に「A」の記憶はあれど、全てはっきり覚えているわけではない。無論、親のことなどさらさらだ。
だからこそ、今ここで両親に会うことで、今後の身の振り方を考えようと思っているのだ。ぺいんと達？なんかついてきた。
『さて、入るか』
pe「入れますかね…？」
『入れさせてくれないようなら権力を振りかざすのみだぜ』
sn「A様がめちゃくちゃ悪い顔してる…！！」
『さぁて、突撃ーー』
はい塞がれました。は？殺すぞ
しょうがないから権力でゴリ押しして入ったよ。え、何言ったのかって？ただちょーっとオハナシしただけだよ、君の目綺麗だねって言っただけ。
そんなこんなで本館の廊下を歩けば、すっげぇヒソヒソ言われた。陰口が大半だったけど、最早気にしている暇はないのだ。
適当に捕まえたメイドに話を聞けば、両親は談話室にいるらしい。なんでもこの時間は何か話しているのだとか。アレの事かな
＿＿アレというのは、ゲーム本編にもあった養子計画のことだ。自分達から生まれてもおかしくなさそうな子供を養子として迎え入れ、従順に育て上げるという。まぁ失敗してたが。
そんなことを思い出していれば、もう談話室の目の前だった。通り過ぎかけたのをトラゾーに呼ばれてなんとかなったのは秘密。
本来なら3回ノックするのだろうが、ムカつくから2回ノックにしてやった。意味は調べてみろ、最高にムカつくから。
返事が聞こえたので静かめにドアを開ける。ドアノック2回の意味知らんのかってくらい自然に話しやがるから余計にムカついた。
父「…何故、お前がここにいる？別館にいるように言ったではないか」
『お言葉でございますが父上、ずっと別館にいるのも苦しいのですわ。ここは私の家でもあるのだから、家の中を散歩して何が悪いのでしょう？』
母「…ハァ、相変わらず気持ち悪いわ。何の用？」
『おや、知らなかったんですの？私、記憶喪失になりましたの。そのことを一応ご報告に、と。』
父「そんなことで私たちの時間を使うな！」
『………ﾁｯ。あぁそれと！ずっと別館にいたからマナーもよくわからないのですわ。私が恥知らずな行動をして困るのは父上と母上よ？マナー講師をつけてくださらない？』
セリフが多い時はいい感じに間隔をあけます。
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作者名：みりん | 作成日時：2023年4月27日 17時
