日常と非日常＊19 ページ6
冬弥side
“少し前、街中で沢山の人に声をかけられた。
朝比奈さんと、宵崎さん……だっけ。
瑞希と絵名と類さんも居た気がする。”
“七夕の日……短冊を書いた。
司から貰ったペンでは次は忘れ物をしませんように。
特殊なペンでは、このままずっと、楽しい時間が続きますように。
ふたつも願ったのは初めてだから、少し罪悪感がある。”
信じられなかった……けど、信じるしかないのか。
1番最近の七夕の時……Aは、どんな顔をしていたのか。
何を思って、その願いごとを書いたのか。
わからない……分からないが、聞かないといけない気がした。
俺は日記を持ったまま再び外へ飛び出した。
ーーーーー
冬弥｢A！｣
大雨の中司先輩の家の前まで走った。
すると、そこには司先輩と咲希さんに見送られるAと彰人が居た。
俺が思わず名前を呼ぶと、Aは驚いた顔をしてこちらを見た。
A｢と、冬弥……？｣
司｢……じゃあ、気をつけて帰るんだぞ！｣
司先輩は何かを察したような顔をして、ドアを閉じる。
冬弥｢A……すまない。｣
A｢何が？｣
冬弥｢Aの日記を……見てしまったんだ。｣
A｢！……どこまで。｣
冬弥｢……最後まで。｣
俺がそう言うと、Aは寂しそうに微笑んだ。
“そっか……見ちゃったんだね。”
ーーーーー
初めに書いた時に彰人と司の一人称カタカナにするの忘れてから全部漢字にしてたりします。
イベント事の話書くと絶対途中で書かなくなるタイプなの忘れて七夕めっちゃ書いた。
反省します。
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