言えない事 ページ40
no said
円堂の言葉に頷いた紅蘭は黙って一星の手を引き部屋へと向かった。
その姿をこっそりと見ていた花咲。彼女はこの場を離れていく2人を睨みつけ……そしてニヤリと笑った。
◇
花咲が何かを企んでる事など知らない紅蘭と一星。彼女は部屋に入ると一星をベッドに座らせ、自分はその前に屈見込み一星の目を見つめて優しく聞いた。
貴｢一星君、何があったか教えてくれる？｣
一｢ｯ……｣
貴｢無理とは言わないから､､､､ね？｣
一｢A……さ、ん…ｯ｣
貴｢大丈夫、私はここにいる。貴方の傍にいるから、｣
涙目で彼女を見つめる一星。
その姿はいつも皆に突っかかり生意気で礼儀知らずの彼ではなく､､､､必死に助けを求め、訴え、自信がやってきた事を悔やむ……紅蘭だけが知っている姿だった。
彼が人前で泣くのは弟と紅蘭の前だけ、
それほどまで一星は紅蘭を信用し、頼りきっていた。
これは恋では無い。
依存……いや、一星にとって紅蘭は救世主とでも言った方がまだしっくりくるだろうか、
簡潔に言うと言葉では言い表す事が難しい関係なのだ。
だが、そんな彼でもやはり言い難い事がある。まだ紅蘭を完全に信じられない部分がある。
一｢バス……ｯ、い、いえ……な、なんでもない…です､､､､｣
一星は紅蘭に言おうとしたが、これを言ってしまいもし、オリオンにバレたら自分の弟・光が手術を受ける事が出来ない､､､､。そうなると自分が今までしてきた事はなんだったのか、失敗したら光はもう助からない、光が居なくなったら自分はどうしたらいいか……そんな思いと彼は闘っていた。
そして今回上手く行きさえすれば、大事な光は手術を受けれる。
＿＿そう結論付けた彼は紅蘭に言うのを辞めた。
いくら信用している彼女でも、やはり自分の弟の方が大事なのだ。
そしてもちろん。その事を紅蘭はちゃんと分かっていた。
貴｢一星君。オリオンの奴らに何を指示されたか分からないけど……貴方がそれをやらなくてはいけない状況だということはわかったわ。｣
一｢ｯ……、｣
貴｢大丈夫。私達は大丈夫だから……一星君はオリオンに言われた通りに作戦を実行して。｣
一｢なｯ!?そ、そんな事したら＿＿｣
貴｢静かに。……それ以上悟ったら貴方が今まで積み上げてきた事が全て台無しになるわよ。指示された内容が私達にバレたと知られたら貴方は＿＿｣
紅蘭の言葉は最もだった。
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みい - 続きが楽しみです (5月14日 23時) (
レス) @page47 id: 3f138333af (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - この話しすごく好きです。よかったら続きを書いてください (2022年3月30日 16時) (レス) @page11 id: 74fd1d89f9 (このIDを非表示/違反報告)
ルノシ - 続き楽しみです。絵も上手だし、むっちゃ面白いし、最高です。 (2022年3月25日 13時) (レス) @page47 id: 682bf16234 (このIDを非表示/違反報告)
あかや(プロフ) - 辺銀さん、今でも戻ってきて読み返してるぐらい大好きな作品です！！私がイナイレにハマってきっかけでもある作品です。いつまでも更新お待ちしてますので、もし良ければまた更新してくれると嬉しいです！！ (2022年2月2日 1時) (レス) id: eed553f04a (このIDを非表示/違反報告)
リア - 面白いですね❗頑張って下さい☺ (2021年10月5日 11時) (レス) @page27 id: d796aff6e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辺銀ヽ(･ω･`*) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RibonHomupe
作成日時：2019年9月17日 2時
