ディアレスト【佐野玲於】 (ページ17)

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ココアページ17

A s i d e

朝学校へ着くとすぐに

隼くんと遭遇

隼「あ！屋上行くの？玲於、さっき向かってるところ見たよ～！！」

A「…これからはもう、行かないよ。玲於くんのこと諦めようと思って。」

隼「え？……ねぇねぇ！学校サボって遊びに行こうよ～」

なにも聞かずに遊びに誘ってくれるところが隼くんらしい。

学校勉強遅れるの嫌だし…

いつもなら断るけど…

亜嵐くんに、他の人も意識してみたらって言ってたしなぁ

もし誘われてた相手が玲於くんなら

迷わず頷いてたもん。

よし、行こう

A「うん！いいよ」

隼「…っえ！？いいの？いつも断られるのに…」

A「隼くんが誘ったのにどうして驚いてるの。笑」

隼「ごめんごめん (笑) ほら！行こ！！」

隼くんに手を引かれて走りながら門を出る

玲於くんとは、また違う温もり

A「ねえ、どこ行くの？」

隼「Aちゃんと玲於が働いてるカフェ！行ってみたかったんだよね～」

うわ、店長にサボってることバレちゃう

まぁ優しいおじいちゃんだから

次の日には忘れてそうだけど。

「いらっしゃーい。あれ？Aちゃんだ」

A「お久しぶりです。」

お店に入ると

笑顔でカウンターに案内してくれた

「学校は？制服だけど…」

隼「俺がどうしてもサボりたい気分で、Aちゃんも連れて来ちゃいました！！」

「まぁまぁ、若いうちはたくさん遊ばなきゃね。」

隼くんにはアイスコーヒーと

わたしには温かいココア

夏に温かいココア？って驚かれたけど

ここのココア、本当においしいの。

店長がマシュマロをたっぷり入れてくれるのが、お気に入り。

隼「おじちゃん、このコーヒーめっちゃ美味しい！！」

「それは良かった！またサボりたい時はおいで。笑」

A「もお、店長の美味しいコーヒーのせいで隼くん留年しちゃうかも。」

玲於くんが居ないと寂しいけど

なんだかやっていけそう。な、気がしてる

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