ディアレスト【佐野玲於】 (ページ2)

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夢の話ページ2

玲於 s i d e

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朝

アラームの音で目を覚ます

玲於「…なんだ、またあの夢かよ。」

たった一度しか会ったことがない

名前も知らない女が忘れられないなんて

ほんと俺らしくない。

いやいや、俺には好きな人が居るし。

あれは本当に夢だったのかも、、

なんて馬鹿げたことを考えながら用意を済ませ

夢の中で通った道をもう一度通る

隼「おはようございまーーす！！」

学校へ着くと、相変わらずコレ

玲於「朝からうるさすぎ。」

隼「今日もしょっぱいっすね～」

そんな隼の言葉を聞き流して

相変わらず屋上へ向かうおれ。

だって朝から集会だよ？

どうしてこんな朝っぱらから校長の長い飽き飽きする話なんて聞かなきゃなんないの。

玲於「眩し…」

空を見上げれば

雲ひとつない青空がどこまでも続いてる

そう言えばあの日のあの子は、

こんな綺麗な空を見上げながら悲しそうにしてたなぁ。

って、またこの話かよ。

なんて未練がましい自分にため息をこぼしたその時

ガチャ

A「うわ、やっぱり玲於くん居た！」

屋上のドアが開く音と同時に聞こえたこの声

玲於「お前、また来たの？」

A「玲於くんの顔見なきゃ１日が始まらないもん」

こいつは、一個下の後輩。

まぁ言っちゃえば隼を惚れさせた女。

でもこいつ

おれの勘違いとか

自意識過剰とかそんなんじゃなくて

ほんと俺のこと好きなの。

叶うはずない相手を諦めきれずに

追い続けてるような女々しい俺が、好きなんだってさ。

玲於「今日集会あるでしょ？何サボってんの」

A「だって玲於くんと２人きり♡」

玲於「はいはい。幸せ者だね」

ほんと頭の中お花畑すぎるわ

まぁ、背がちっこくて小柄だし

ほっとけないっていうか、

守ってあげたくなるっていうか、

男が好む女そのもの。

隼、こんなヤツのどこが良いの？

ってずっと思ってたけど

まぁ確かに可愛いっちゃ可愛い。

A「玲於くんもいる？お菓子」

玲於「子豚から豚に進化する気？」

A「うるさいなぁ、玲於くんなんてチビじゃんチビ」

玲於「お前はチビデブじゃん。でもおれ顔はイケてるから。」

A「…確かにカッコイイけど、」

朝から図々しい。

けど、なんだかクセになるからやめらんないの

やば、おれ、本当にドSかも。

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