episode087 蒼汰は… ページ40
あふれる涙をとめる術を、私は見つけられなかった。
何度拭っても、滴り落ちていく涙。
…すると、私の肩に恭介の腕がまわされた。
それがいつもの手みたいに暖かくて、
余計に泣いてしまった。
一瞬、横目で見えた恭介の顔にも、一筋の涙が光っていた。
.
私がなんとか落ち着いたのは、もうそろそろ夕方になるかな、という時だった。
…恭介が、ふと呟いた。
恭「蒼汰は…どうする…？」
貴「うーん…
見せてあげたいけど、今日日曜日だし、塾だったらどうしよう…」
でも、学校で見せるのもなぁ…
…ん、ちょっと待てよ？
蒼汰はたしか…
貴「ね、恭介。
たしか蒼汰って、いつでも夕方からか夜からしか塾行ってないはずだよね？」
恭「…！そうだ！」
貴「まだ、家にいるはずだよ！」
恭「よし、行くぞ！」
貴「うん！！」
私たちは手紙を持って、私の家から駆け出していった。
.
…インターホンを鳴らすと、蒼汰が出た。
蒼『僕に、何か用？』
インターホン越しでもわかる、不機嫌そうな声。
でも、ここで引き下がるわけにはいかない。
貴「話があるの。…蒼汰の部屋で、話したい」
蒼『僕をまた説得するつもりか？それなら帰ってくれ。
僕は勉強がし』
恭「あいつのっ」
恭介の迫力のある声が蒼汰の言葉を遮った。
恭「…あいつの、俺ら宛の遺書だ」
蒼汰が息を飲む音が、かすかに聞こえた。
episode088 話だけでも→←episode086 絢音より。
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彌莉椏(ミリア)(プロフ) - ♪もかっぴ♪さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！(*´∀｀)れからもか頑張ろうと思います♪ (2015年1月25日 23時) (
レス) id: f0a317ffa6 (このIDを非表示/違反報告)
♪もかっぴ♪ - 読んでみましたが、すごく感動して、涙がでそうになりました……。 これからも、頑張ってください！ (2015年1月25日 22時) (レス) id: 0d9d0af3fd (このIDを非表示/違反報告)
彌莉椏(ミリア)(プロフ) - 睡蓮花さん» ありがとうございます！！私、文才無いですよ…(^ー^;Aでも、楽しんでいただけたのなら嬉しいです♪《*≧∀≦》 (2015年1月18日 19時) (レス) id: f0a317ffa6 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮花(プロフ) - 遅れましたが完結おめでとうございます♪さすがですね！とても感動しました！次回作も絶対読みます！それと文才分けてください((土下座 (2015年1月18日 19時) (レス) id: 81bacb83e0 (このIDを非表示/違反報告)
彌莉椏(ミリア)(プロフ) - ぱむもんさん» ありがとうございます！！(っ＞ω＜c)こ、こんなので感動していただけのなら嬉しいですっ(*´∀｀)ぱむもんさんが、前作からずっと応援してくれていたおかげで、私もここまで頑張ることができました！(*｀・ω・)b私も文才無いので…一緒に頑張りましょうっ笑 (2015年1月18日 9時) (レス) id: f0a317ffa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彌莉椏(ミリア) | 作成日時：2014年12月13日 18時
