episode069 少し虚ろな目。 ページ22
…そして私はなるべく落ち着いて問いかけた。
貴「なんで、急にそんな勉強しようと思ったの？」
蒼「…僕は、今までは進路とか全然決まってなかった。
でも、絢音のことがあったから…
僕は、医学大学に行くことに決めた。
絢音みたいに病気に苦しんでる人を助けたい。
決心したからには、少しでも早く行動をしたかった。
…それだけだ」
そう言った蒼汰の目は、
いつもの透き通った綺麗な目ではなく、
少し、虚ろだった。
そして、また蒼汰は下を向いて、ノートにペンを走らせた。
私は少しの間、立ち尽くしていた。
そして恭介に肩を叩かれ、我にかえった。
…私はどうすることもできないまま、その場をあとにした。
.
廊下に恭介と出たが、お互いに無言だった。
でもそこでずっと立ってるわけにもいかなかったから、私は口を開いた。
貴「…蒼汰にさ、『お昼一緒に食べようね』って言っといて？」
もう、いろんな『当たり前のこと』が、『当たり前じゃないこと』になってしまってる。
私の隣に絢音がいないこととか、
蒼汰が勉強に没頭してしまったこととか、
私の…恭介への想いとか。
だから、ほんの少しの日常だけでも、繋ぎ止めておきたかった。
恭「ああ、了解」
貴「それじゃ、 また」
恭「またな」
手を振り、自分の教室の方へ歩いていく。
…だんだんと生徒も増えてきて、校舎に騒ぎ声が響き渡る。
私は一人だけ別の世界にいるみたいだった。
episode070 久し振りに感じた笑顔。→←episode068 参考書、参考書、参考書。
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彌莉椏(ミリア)(プロフ) - ♪もかっぴ♪さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！(*´∀｀)れからもか頑張ろうと思います♪ (2015年1月25日 23時) (
レス) id: f0a317ffa6 (このIDを非表示/違反報告)
♪もかっぴ♪ - 読んでみましたが、すごく感動して、涙がでそうになりました……。 これからも、頑張ってください！ (2015年1月25日 22時) (レス) id: 0d9d0af3fd (このIDを非表示/違反報告)
彌莉椏(ミリア)(プロフ) - 睡蓮花さん» ありがとうございます！！私、文才無いですよ…(^ー^;Aでも、楽しんでいただけたのなら嬉しいです♪《*≧∀≦》 (2015年1月18日 19時) (レス) id: f0a317ffa6 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮花(プロフ) - 遅れましたが完結おめでとうございます♪さすがですね！とても感動しました！次回作も絶対読みます！それと文才分けてください((土下座 (2015年1月18日 19時) (レス) id: 81bacb83e0 (このIDを非表示/違反報告)
彌莉椏(ミリア)(プロフ) - ぱむもんさん» ありがとうございます！！(っ＞ω＜c)こ、こんなので感動していただけのなら嬉しいですっ(*´∀｀)ぱむもんさんが、前作からずっと応援してくれていたおかげで、私もここまで頑張ることができました！(*｀・ω・)b私も文才無いので…一緒に頑張りましょうっ笑 (2015年1月18日 9時) (レス) id: f0a317ffa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彌莉椏(ミリア) | 作成日時：2014年12月13日 18時
