All day ページ2
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朝起きると隣に温もりを感じて
そっか、北人くんが隣にいるんだ
って思う。
上京して3年。ずっと一人暮らしだったけど、これからはここで二人暮し。
私は吉野Aになる。
毎朝大好きな人の寝顔見れるなんて幸せだなぁって感じたのも束の間、結婚式のために早く会場に向かわなければならないことを思い出す。
｢北人くん、起きて？｣
身体を軽く揺すって声を掛けても、うーんと唸って起きる気配がない。
まだ、時間あるしいいか。
眠る北人くんの頭をなでると寝室から出てリビングへ向かった。
ダイニングテーブルに腰をかけると手紙が置いてあることに気づく。
封筒のAへという字で北人くんからだと分かった。
手紙なんてもらうの初めてだから、読むの少し緊張しちゃうな。
北人くんが起きる前に読み終わらないと...
胸を高鳴らせながら封筒の豚のシールをはがした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Aへ
俺ね、夜になると思うんだ。
ベッドの上でボーッと天井を見つめながら
○○がそばにいてくれたら...って
だから、これから先ずっと一緒にいられるって事がすごく嬉しいよ。
ちょっと長くなるけど、俺が○○を好きなった理由を全部伝えるね。
まず、初めて会った時。ちょっと恥ずかしそうに自己紹介する姿がすごく可愛いなって。そこでもう好きになってた。
それから会社でAとすれ違うたびにドキドキしてたんだけど気づいてた？笑
付き合い始めた時、なんでも一緒になって楽しんでくれる所を好きになった。
手を繋ぐのも最初はすごい緊張したけど、Aはいつも俺より緊張してたね。
俺の実家に挨拶言った時、俺の家族に対してすごく温かく接してくれて、
あぁ、やっぱりこの人だ！って思った。
他にも、ご飯を美味しそうに食べる所、涙脆い所、一緒に過ごせば過ごすほどAの好きな所が増えてった。
Aと一緒にいるよりも幸せなことって何だろう？って考えても答えが見つからないもん。
それくらい、気づいたらAに夢中になってたんだ。
いつもAの前になるとドキドキして素直な気持ちを言えなくなっちゃうから、手紙にしてみたんだけど上手く伝えられてるかな？
最後になるけど、俺を選んでくれてありがとう。
誰から見てもお似合いだねって言われるような夫婦になろうね。
俺の人生をかけてAを幸せにするから。
北人より
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作者名：mm | 作成日時：2020年5月8日 1時
