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｢やっぱりちょっと緊張するなぁ...｣
｢そうなの?｣
｢当たり前じゃん、
心臓が飛び出しそう笑｣
｢Aさん普通な顔してるから緊張してるの俺だけだと思ってた笑｣
｢え?緊張してるの?｣
｢してるよ！俺、女の子のこと誘ったのも女の子と帰るのもAさんが初めてだし。｣
｢そ、うなんだ｣
｢うん、だから今日一緒に帰るのすっごい楽しみにしてた!｣
｢そっか...
私も楽しみだったよ?まだこうやって帰ってるのが夢みたい。｣
｢夢じゃないよ笑 ちゃんとここにいるから!｣
｢そうだね!｣
最初こそ緊張していたけど、北人くんは不思議と話しやすくて、それからはお互いについて色々話し合った。
誕生日とか好きな食べ物とか最初はありきたりな質問ばかりだったけど、好きな音楽とか今日の出来事とか幼少期の話とか...
いつの間にか北人くんのことを沢山知ることが出来た。
いつもと同じ駅までの道を半分くらい来たところで
｢ここ曲がるね｣
｢うん!｣
初めて通る道へと曲がった。
この道はどこに繋がってるんだろう
って、下校中何度か考えたことはあったけど迷ったら嫌だなって思って通ったことはなかった。
｢俺いつもこの道通って帰るんだけど、ちょうど今ぐらいの時期星が綺麗なんだ｣
｢そうなの?｣
｢うん!もう少しで一番綺麗に見えるところに着くからAさん楽しみにしてて!｣
｢うん!｣
しばらく歩いているとさっきまでは住宅地が広がっていたのにいつの間にか邪魔をするものはなくなっていて、
星だけがキラキラとまだ少し青っぽい夜空に輝いていた。
｢わぁ、綺麗....｣
本当にそれしか言葉が出てこない。
｢でしょ?
ずっと...Aさんに見せたいって思ってたんだ。｣
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作者名：mm | 作成日時：2020年3月11日 13時
