検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:21,108 hit

6 ページ6

:




次の日
聖ちゃんに昨日の出来事を報告した。


「え!え!やばくない!!よかったじゃん!!!!」



「うん...」



「どうしたの?嬉しくないの!?」



「嬉しいけどなんか複雑」



「なんで?」



「だってかっこよすぎてずるい!!!」




「えーーーそういうこと?笑」




「昨日からもっともっと北人くんのことで頭がいっぱいになっちゃったし、もっともっと好きになっちゃったもん。

それに...私ずっといつ誘われるのかなってソワソワしてる。」




「本当に好きなんだね、北人くんが」




「うん、好き。

北人くんも同じ気持ちだといいな。」








自惚れてることくらいわかってるけどやっぱり期待しちゃう自分がいる。




授業が始まっても昨日の北人くんの仕草や声や体温を思い出して胸の高鳴りは止まないままだった。



_____________________






「Aさん!」




「え!は、はい!」




「あのさ、えっと、今日...一緒に帰りませんか?」






昼休み、宣言通り北人くんからお誘いがあった。





「うん!
私も一緒に帰りたいって思ってた///」




こんな言葉を口にするのは恥ずかしいはずなのに、北人くんの前だと不思議と素直になれる。


顔を赤らめて、恥ずかしそうな表情のまま教室に戻っていく北人くんの背中をながめながらつい緩んでしまう口元を押さえた。



早く放課後にならないかな...




午後の授業はそれしか考えられなかった。

____________________________________



HRが終わってすぐさま体育館に向かう。



部活が終わればまた北人くんと一緒に帰れる
って思うといつもよりも頑張れた。



ふと横目で隣のコートで練習中の北人くんを見つめる。




今までは、ずっと見ているだけだったのになぁ。一緒に帰る日が来るなんて思いもしなかった。




しばらく北人くんを見つめていると一瞬だけ北人くんと目が合った。



ニコッ


えっ?
今目あったよね?私を見て笑ってたよね?



自問自答を繰り返す私の鼓動は鳴り止まなかった。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
85人がお気に入り
設定タグ:吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mm | 作成日時:2020年3月11日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。