Starlight (ページ16)

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目が覚めると泣いていた。

あの時、別れを切り出したのはやっぱり間違いだったのかな？

ずっとそばにいるって言ってくれたのに…

その約束を守れないまま別々の道を進んだ。

オーディションの様子が放送されて、学校でも話題になっていたけど、

私は自分の知らない北人くんが増えていくのが辛くて、自分だけ取り残されていくような気がして...

北人くんの情報をシャットアウトしていた。

デビューしたって話を聞いた時は自分の事のように嬉しかった。

だけど、一方的に北人くんを突き放して、ろくに応援すらしてなかった私が喜んでいいのか分からなくなった。

"北人くんが頑張ってる姿見てあげなよ？"

聖ちゃんの言葉を思い出す。

北人くんの事、胸を張って応援出来るように...

受け入れ難いけど今の北人くんをちゃんと見てあげることが、唯一私ができることじゃないかな？って思えた。

この前聖ちゃんと会った時、つい最近新曲が発売されたって言ってたっけ。

そのＣＤ、買ってみようかな。

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仕事終わり、

外に出ると少し雪が降っていて、寒さに思わずマフラーに顔を埋める。

2月になり暦の上では立春を迎えたけど、まだまだ冷え込む。

すぐに会社の最寄り駅からＣＤショップのある渋谷に向かった。

店内に入るとすぐに

"THE RAMPAGE from EXILE TRIBE"
ニューシングル｢THROW YA FIST｣

という文字が目に入り、
立ち止まってポップアップを読む。

(2月から始まるアリーナツアーのタイトル
''THROW YA FIST''を冠したキックオフシングル!)

アリーナツアーができるくらい知名度も人気も上がったことに驚き、純粋に北人くんやグループの活躍に嬉しさが込み上げた。

自分が目を背けてきたこの数年間で北人くんはどれほどの努力を重ねて、どんな日々を送ってきたんだろう。

きっと並大抵の苦労ではなかったはず。

そう考えただけで色んな感情が入り交じって涙が零れそうになる。

流石に店の中で泣く訳には行かないなと思い、ＣＤを購入すると足早に店を出た。