驚きのハーモニー*EH ページ8
*
完全に生気を失ってるドンへを引っ張って
なんとか事務所まで連れてきた
もうすでに疲れた…
これからツアーリハだってのに…
練習室に唯一あるソファーはドンへに占領されてて、
オレは床に座ってソファーにもたれかかった
DH「ヒョクゥ…」
カラダを小さく丸めてソファーに横になってるドンへが、
情けない声を出す
まさか、事務所に来てから泣きつきが始まるとは…
DH「ねぇ、ヒョクゥ…」
EH「…なに?」
背後でドンへがゴソゴソしてる音
丸まったまま、
少しオレの方にカラダを動かしたみたい
DH「ちょっとだけ、ダメェ…?」
EH「……ダメ」
“なに”とは言わないけど、
ドンヘが言いたいことはわかる…
DH「ちょっと、ホントにちょっとだけだから…ねぇ、いいでしょぉ?」
EH「ダメッ!もうすぐリハ始まるし!ってか、もう始めたいしっ!」
って、勢いよく言った瞬間、
ドンヘがガバッと起き上がって、
背後からオレの両肩を掴んだ
そのまま、オレのカラダを前後に揺らし始めた
EH「ちょっ、ドンヘ!離せっ!やめろって!」
DH「やだっ!ヒョクがいいって言うまでやめないっ!」
興奮したドンへの手が動いて、
EH「…ぅぐ、ド、ドンヘ…、ぐるじいっ…」
オレの首がしめられる
DH「んはっ!ヒョク!ご、ごめんっ!」
EH「はぁー、オマエ、いい加減にしろよっ!」
首元に手をあてながら息を整えてると、
ドンヘが後ろからぎゅうっと抱きついてきた
おいおい…
こんなとこで抱きつくなよ…
DH「ヒョク、ごめんね…。だけど、だけどさ、お願い。ちょっとだけでいいから…。Aに会いに行かせて?」
そう、ドンヘは事務室にいるAに会いたがってる
まぁ、言い出すとは思ってたけど…
EH「いま会いに行っても逆効果だと思うけど?」
DH「なんで!? なにが逆効果なのっ!?」
EH「落ち着けって!そんなんでちゃんと話せるワケないだろ?少し時間置かないと…」
そこまで言ったところで、
練習室のドアが開いてマネヒョンが入ってきた
MG「…オマエら、いちゃつくのもほどほどにしろよ?」
バッグハグしてるドンヘと、
バッグハグされてるオレを見たマネヒョンの一言…
MG「はぁ、それより参ったよ…。Aがツアー同行しないとか言い出してさぁ」
D&E「はぁぁっ!?」
見事に重なったオレとドンヘの驚きのハーモニー…
1039人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2015年4月1日 21時