ため息 on ため息… ページ21
*
ヒョクちゃんに引きずられながらリビングへと入る
そのうしろからバタバタと、
DH「待って！Aを勝手に連れてかないでっ！」
って、ドンへがついてくる
EH「なんだよ、勝手にって。変な言い方すんなよ！」
DH「だって、オレのだもんっ！Aはオレのだもんっ！」
EH「はぁ？いつからオマエのになったんだよ！Aはだれのもんでもないだろ！」
DH「だって、オレ、Aが好きなんだもんっ！好きだから、オレのなんだもんっ！」
EH「・・・」
「・・・」
やっぱり、
聞き間違えじゃなかった…
ドンへに「好き」って言われたこと…
聞こえてた、
間違いなく聞こえてたけど…
だけど、聞き間違えって、思いたかった……
よりによって、
こんな気分のときに言うなんて…
素直に受け入れられるはずがないじゃん！
だって、
お っぱい大きいヨジャと朝帰りした日だよ？
そんな日に言う？
そんな日に言って、信憑性あると思う？
「はぁー」って、思わずため息
EH「ほら、Aがため息ついてる！ドンヘにあきれてんだぞ！」
…えっ？
DH「ちっがうよ！ヒョクがAを勝手に連れてくから、ため息出ちゃったんだよ！」
…はぁ？
EH「なんでだよ！オレのせいでAがため息つくわけないだろ！」
DH「オレのせいでもないもんっ！」
「はぁぁー」って、やっぱりため息
D&E「ほらっ！またため息ついたじゃんっ！」
言い合いしてたと思ったら、
こんな風にシンクロするとか…
なんか、
もうちょっと…
「………して」
D&E「えっ？」
もう、またシンクロ…
「いいかげんにしてっ！」
D&E「A…？」
きょっとーんとした顔で
アタシを見たまま固まってるドンヘとヒョクちゃん
なんか、
もうちょっと、
今日はいろんなことがありすぎて疲れた…
だから…
「もう、いいかげんにしてよ…」
EH「A？」
アタシの肩を抱いたままのヒョクちゃんが覗き込んでくる
DH「A？」
もう片方の手をぎゅうっと握ったドンヘが覗き込んでくる
「ちょっと、もう、疲れた…。から、ヒトリにして…」
そう言って、
両サイドを払い除けた
D&E「A！」
呼ぶ声をムシして自分の部屋に入った瞬間、
なんだかチカラが抜けて
ドアに寄りかかったまま座り込んだ
「…なんなの？っていうか、なんでこんなことに…？」
今日の出来事を脳内で箇条書きにしてみたけど…
ため息 on ため息…
イビツなカタチのサンドイッチ*01→←イジワルスイッチ*EH
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作成日時：2015年4月1日 21時
