うねりずむ 4 (ページ3)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:223,334 hit

…03 ページ3

*

ドタバタと音がして、

ドンへがトイレから出てきたことがわかる

DH「…Aー。ヒョクー」

ドンへがリビングに戻ってきた

DH「…ねぇー、口の中が気持ち悪いぃ…。なんかぁ、お腹もごろごろして変なのぉ…」

「・・・」

EH「はぁ…、もう、さっさとシャワー浴びて寝ろよ」

DH「頭の中がぐるぐるするぅ…。ねぇ、A、お願い…。一緒に寝て？」

そう言いながら、ドンへがAのとなりに座る

そのまま、ドンへの手が伸びてAに触れようとするけど

Aは避けるみたいにスッと立ち上がった

DH「…A？」

Aを見上げるドンへは涙目で

また、手を伸ばしてAに触れようとする

だけど、

「…ヤダ！」

って、Aはドンへの手を払った

EH「A！」

DH「…A？」

「ヤダヤダ！どこでなにしてたのか知らないけど、ヤダー！」

Aはぎゅうっと抱きしめたままだったクッションを

ドンへに投げつけた！

ドンへの顔面にクリーンヒットしたクッションは

そのまま床に落ちて

ドンへは「ふぇぇ…」って

いまにも泣きそう…

「そのくっさい匂いが取れるまで、アタシに近づかないでっ！」

そう言ったAもなんだか涙目で…

そのまま、バタバタと自分の部屋に入っていった

…くっさい匂い？

酒の匂いってこと？

ソファーに項垂れるドンへに近づいて、

クンクン匂いを嗅いでみる

EH「…んあっ？」

思わず変な声が出た

その声を聞いたドンへがゆーっくり起き上がる

ドンへの首元に顔を近づける

と、

DH「ちょっ、ヒョク！な、なに、やってぇ…、うっ…」

オレの行動を変な風にとらえたドンへが

変な声を出す

けど、無視してクンクン…

EH「おまえ！ったく、どこでなにしてたんだよっ！」

DH「…んへ？な、なに？」

うるうるした瞳

だけど、きょどってるのがわかる黒目の動き

EH「…ドンへ、隠し通せると思ってんの？」

DH「えっ…な、なにが？べ、べつにオレ、オンナの子と一緒になんていなかったよ？」

まさかの、自爆！

まぁ、気がついたけどね…

Aが言った「くっさい匂い」…

ドンへをクンクンしてわかった

ドンへでも、

オレでも、

Aでもない

嗅いだことのない匂い…

“オンナの子”の香水の匂い…

Aはきっと、

ドンへが帰ってきてすぐに

この匂いに気がついたんだな…

　