うねりずむ 3 (ページ30)

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おセンチモードページ30

*

翌朝、

結局ドンへとヒョクちゃんは仲直りどころか

会話もないまま…

迎えに来たマネオッパが不思議そうにフタリを見てる

MG「なんかあったの？」

「あー、まぁ…、ちょっと…」

アタシの歯切れが悪いことに、

さらに不思議そうな表情をする

DH「いってきまぁす…」

EH「A、行ってくるね」

「うん、いってらっしゃい」

いつもよりもだいぶ静かな出勤を見送る

いいのか悪いのか、

こんな日に限っておやすみなアタシ

「落ち着かない…」

“痴話げんか”ならぬ、

“うねげんか”なうなフタリ

しかも、昨日の今日って状況で

フタリを“監視”することができないなんて…

落ち着かな過ぎて、

普段やらないところまで掃除してみる

だけどやっぱり、

「落ち着かなぁーいっ！」

ぼすっとソファーに倒れ込む

ケータイを手に取ってみるけど、

着信どころか、メッセージすらない…

「なんか、寂しい…」

なんだかふと出てきた言葉

この部屋、

こんなに静かだったっけ…？

この部屋、

こんなに広かったっけ…？

なんか、

アタシ、

おセンチモード…

　

気がついたら

そのまま寝ちゃってたみたいで

玄関のロックが解除された音で目が覚めた

「ドンへ？ヒョクちゃん？」

どっちだろう？

こんな日だし、

フタリ揃って帰ってくることはないだろうし…

そう考えながら

ソファーから立ち上がったとき…

「A！！」

大きな声にカラダがビクッと震えた

「Aー！！」

いや、このカラダの震えは

大きな声のせいじゃない…

声の主のせい…