ふたりの長いイチニチ+07 ページ7
*
繋がれた手は、
ドンヘによって緩く振られていて
DH「オレさぁ、Aと手を繋いでると、すっごく落ち着くんだよねー」
ドンヘは、鼻歌でも歌うような軽い感じで言う
だけど、
アタシはなんだかソワソワしちゃって…
それもこれも、
今朝のヒョクちゃんのせいだと考えていたら
「そういえばさぁ、今日、ヒョクは帰ってこないんだっけ？」
ドンヘの言葉に、足が止まる
手を繋いだドンヘが、
止まったアタシに引っ張られるように
「うぉ!?」って言いながら、
体勢を崩してアタシを見た
DH「A？」
ドンヘの声は耳に入ってくるけど、
それ以上に、今朝ヒョクちゃんが言った
「ふたりっきり♡」って言葉が、
エンドレスリピートしてる…
ドンヘと繋いだ手を見ながら、
ふたりっきり…ふたりっきり…
今日は、ドンヘとふたりっきり…
呪いのように脳内エンドレスリピート
え、ムリだよ…
ドンヘとどうのこうのって、ムリだよ…
だって、
そんなんじゃなかったし
ずっと、
そんなんじゃなかったし
急にそんな甘い甘い感じは、
ムリー!!
DH「ねぇ、なに考えてるの？」
ドンヘの声でハッとする
完全に自分ワールドに浸かってた…
「べ、べつに、なにも考えてないよ？」
少し声は裏返っちゃったかもだけど、
ごまかした
だけど、
そこは、犬並みの嗅覚ドンヘで…
「いや、絶対に考えごとしてた！オレ、わかるもん！」って、
ドヤ顔で言ってきた
そんなドヤ顔を見て、
なぜだか、すっごく、安心してるアタシがいて…
思わず、「フフッ」って笑う
笑うアタシを見て、
「えーっ!? なんで、笑うのーっ!?」
不服そうに言いながらも、
満面の笑みで、繋いだ手をブンブン振るドンヘ
そんなドンヘを見てたら、
不思議と笑顔がこぼれてきて
「ドンヘのパボー！」
そう言いながら、
アタシは、
繋いだ手をブンブン振りながら歩き出した
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作成日時：2016年2月1日 21時
