ふたりの長いイチニチ+03 ページ3
*
EH「あっ、ヒョンが迎えにきたみたい。んじゃあ〜ね、行ってきまぁ〜す！」
「ヒョクちゃん！」
荷物を持って背中を向けたヒョクちゃんに声をかけると、
首だけを動かして小さく振り向いた
EH「A…」
「ヒョクちゃん…」
EH「ファイティン♡」
そう言いながら、
あきらかにふざけたウィンクをして出て行った…
「んもー、ヒョクちゃんのぱぼぉー！」
ドアに向かって叫ぶ
「…ヒョクがどうかしたの？」
「んぎゃっ！」
背後から聞こえた声に、
めちゃくちゃビックリして、
すっとんきょうな声が出た
「そんなにビックリしなくてもいいじゃ〜ん(笑。A、おはよ」
後ろから、
スッと腰に手をあてられて
思わずビクッとした
「A？」
「あ、お、おはよう、ドンヘ」
顔を覗き込んでくるドンヘに、
なんとか平常心を保ちながら返事した
DH「どしたの？」
腰にあてられたドンヘの手にチカラが入って、
覗き込んでくる顔の距離も近くなる
「な、なにが？」
(平常心…平常心…)と、
ココロで唱えながら、ドンヘをかわす
DH「なんか、叫んでたから…」
ドンヘをかわして離れたことで、
若干テンションが下がったみたい…
「いや、べつに、なんでもなくて…、朝からパボなこと言ってたからさぁ」
そう言って「アハハ〜」って笑ってみる
けど、
ドンヘは「ふ〜ん」って、納得してないみたい…
DH「ヒョク、仕事？」
「え？あ、うん…。撮影だって、バラエティの」
DH「そう…、遅くなるって？」
「へっ!?」
また、変な声が出たけど、
コホンと咳払いをしてごまかす
「あ、うん…。泊まり、なんだって…」
DH「え？泊まり？ そんなの、聞いてないよ」
あ、ドンヘも知らなかったんだ…
ドンヘが両腕を思いっきりあげて
「ん〜っ！」 って伸びをしながら歩き出す
DH「シャワーしてこよ〜」
“他意”はないはずなのに、
どっきん！
長いイチニチのはじまり…
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作成日時：2016年2月1日 21時
