“86400”のキミ (ページ8)

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気がついたら、

涙が流れていて…

Aの頬から手を離して、

自分の涙を拭う

泣かないって決めたのに…

Aに気がつかれないように、

小さく深呼吸する

DH「…ごめん。A、そんなふうに思わせちゃって、考えさせちゃって、ごめん…」

Aのカラダを強く引き寄せて、

ぎゅうぅぅぅって抱きしめる

いつもより強く抱きしめるのは、

Aが離れないように…

Aの

ココロもカラダも、

オレから離れないように…

Aが壊れちゃうかもしれないけど、

ぎゅうって、

いつもより強くぎゅうって

抱きしめる…

DH「…A、あのね…」

抱きしめたまま、

Aの首に顔を埋めたまま、

ゆっくり話しはじめた

DH「オレ、Aが、大好き…。ホントに大好き…。なのに、今日までずっと、こんな思いさせちゃって、ごめん…」

「ドンヘ…」

DH「いいから。なにも言わなくていいから、聞いてて？」

Aが

オレの胸の中で小さく頷く

DH「ん…」

オレの胸の中にいるAがかわいくて、

頭をなでる

Aの髪の香りが好きで、

離れてても感じられるように、

同じモノを使うようにした

Aが纏う香りが好きで、

同じ香りを纏う別の人に反応しちゃうこともある

そのくらい、

Aの香りは

オレを麻痺させるよ…

Aの香りに酔いしれるように、

首にキスを落とした…

　