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DH「…A、オレたち、ちゃんと、話しようか」
オレの言葉に、
Aは反応しない…
DH「…A、こっち、向いて？」
そう、お願いするけど、
Aは俯いたまま
そのまま手をAの後頭部にあてて、
ゆっくり柔らかくなでる
DH「…ん。じゃあ、そのままでいいから、聞いてくれる？」
Aの顔を覗き込むけど、
視線をあわせることはできなかった
DH「…A、今日まで、ちゃんと話をすることができなくて、ごめん…」
「・・・」
DH「Aに入隊日を伝えてから、今日まで、ちゃんと話せなくて、ごめん…」
「・・・」
DH「オレ、行かなくちゃだから…。オトコとして、当然、行ってくるべきところだから…。だから…」
Aに、ちゃんと伝えなきゃ
Aに、ちゃんと話さなきゃ
そう、思ってたのに、
そこまで言って
なぜか、言葉が途切れた…
ちゃんと、しなきゃ…
ちゃんと、しないと…
きゅって目をつむって、
そう自分に言い聞かせてから、
ゆっくり目をあける
と、
さっきまで俯いてたAが、
オレをジッと見つめてた
「ドンヘ、ごめん、ね……」
涙が溢れそうな瞳をオレに向けたまま、
Aが発した
DH「…なんで、Aが謝るの？」
「…だって、ドンヘが、キツそうだから…。だから、だから…、ごめん…」
DH「…A？ 思ってること、話して？」
「えっ？」
DH「思ってること、考えてること、それだけじゃ、ないでしょ？ だから、今日は、全部話して？」
「・・・」
そう、
ちゃんと、
Aのココロを聞かせてほしんだ…
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作成日時：2015年10月15日 0時
