“86400”のキミ (ページ4)

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「ドンヘ、ご飯は？」

DH「うん、済ませてきた」

「そっか…。じゃあ、コーヒーでも飲む？」

そう言いながら、

Aはキッチンへ向かう

その後ろ姿を見ながら、

なんとなく、

“避けられてる”って感じがした

DH「A」

キッチンに立つAの背後から声をかけたら、

Aのカラダがビクンと震えた

やっぱり…

Aは、ビックリするぐらいの緊張感に包まれてる

「んー？なにー？」

って、普通っぽい返事をするけど、

声は少し震えてるし、

振り向きもしない

DH「…A、コーヒーいらない」

「…えっ？」

Aが振り返るけど、

なんとなくオレを見るだけ…

まっすぐは見てくれない…

DH「コーヒーいらないから、こっちきて」

そう言いながら、

Aの腕を掴んで、

リビングのソファーへ座らせる

ドサッとソファーに落ちたA

いつもだったら、

「んもー！乱暴にしないでよぉー！」とか言って、

笑いながら、

オレをバシバシ叩くのに

なのに、

今日は俯いたまま…

となりに座るAとの距離は数センチなのに、

もっと“距離”を感じる…

　