“86400”のキミ (ページ3)

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*

「はい…」

DH「オレ！開けて～♪」

インターフォン越しに聞こえる声に、

いつもみたいに返す

「えっ!? ドンヘ!?」って、

ビックリするAの声から少しして、

ドアが開いた

ドアから覗くAは、

やっぱりビックリした表情で

DH「ヘヘッ、ビックリした？」

「…ビックリ、した」

オレをジッと見たままのAの肩に触れて、

中に入るように促す

後ずさりするAが転ばないように気をつけながら、

オレも中へと入る

ドアが閉まったところで、

Aをぎゅうっと抱きしめた

やっぱり、

Aのぬくもりと香りに包まれると安心する…

このまま、

Aをぎゅうってしたまま寝ちゃいたい…

って、

考えてたら

「…ドンヘ、どうしたの？」

って、Aの不安そうな声

DH「…ん？なにが？」

「…だって、鍵、持ってるでしょ？」

Aの言うとおり、合鍵は持ってる

なんなら、

その合鍵でエントランスを開けたし…

だけど、

だけどね、

DH「…なんか、Aに、お出迎えしてもらいたかったんだ」

だから、

ドアを開けるために鍵は使わなかったんだ

　