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8話〜帰り道〜 ページ8

「じゃあ、また明日な。優也」


「またね、夏葉くん」






駄菓子屋前の分かれ道。
高校からは歩いてたったの15分。


一人の頃はこの距離がかなり長く感じていた。けれども、せら……いや、優也と帰るようになってからは本当にあっという間なんだ。

俺はこの先のバス停でバスに乗り、優也はこのまま徒歩で家へと帰る。



(もう少しだけ、一緒に歩ければいいのに)






相ノ木は瀬楽の遠ざかる後ろ姿を、ぼんやりと眺めていた。




(……そろそろいかないと。バスに乗り遅れる)



ひとりぼっちの帰路は酷く寂しくて、悲しくて。俺はいそいそとバス停に向かった。









なつ、は……か。




俺、何もおかしくなかったか? いつも通りでいられたか? ああ、もう。名前で呼ばれるのがこんなにも心臓に悪いなんて知らなかった。



先ほどの出来事を思い出しながら、相ノ木は一人バスへと乗り込んだ。






……はぁー。くそっ。ヤバイ。俺は女子かってのっ!

名前を呼ばれた程度てこんなに熱くなるとか。



……明日から毎日、これが続くのか? 俺、大丈夫かな?








寂しさと温かさの交じり合うの時間。ほんのりと頬を赤く染めた相ノ木を乗せ、夕暮れの町をバスは進んで行く。



また明日。また明日もどうかこの幸せが続きますように。
そう願いながら、相ノ木は静かに夢の中へと意識を落としていった。

9話〜ビックニュース〜→←7話〜名前を呼んで〜



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設定タグ:オリジナル , 創作 , BL   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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三零(プロフ) - ハギノ ケイさん» 描写に関してはもっと勉強していきます。いろいろとご指摘、本当にありがとうございます。今後に生かしていけるよう努力していきます。長文失礼いたしました。 (2017年8月4日 0時) (レス) id: 4cac8f9e1f (このIDを非表示/違反報告)
三零(プロフ) - ハギノ ケイさん» 貴重なご意見ありがとうございます。 8話と9話の繋ぎ読み直したら、確かに場面が急に飛んでいるようで分かりにくい構成になっていました。修正をすることも考えましたが、申し訳ありません。今回はこのままいかせていただきます。 (2017年8月4日 0時) (レス) id: 4cac8f9e1f (このIDを非表示/違反報告)
ハギノ ケイ(プロフ) - タメ口失礼する。とても好み。語り手の瀬楽が好きな感じが伝わってくる文や瀬楽の描写がとても良い。ただ、8話と9話の繋がりが微妙なのと、さっき述べた描写以外の描写が少ないのが気になる。……もっと隅々に気を使えれば、もっと素敵になる。続きに期待( ̄+ー ̄) (2017年7月31日 1時) (レス) id: bc75671915 (このIDを非表示/違反報告)
三零(プロフ) - Sly Blueさん» 素敵なコメントありがとうございます。これからも喜んでいただけるよう努力していきますので、応援お願いします。 (2017年7月29日 18時) (レス) id: 4cac8f9e1f (このIDを非表示/違反報告)
Sly Blue(プロフ) - 続きがとっても気になる作品で、今凄くゾワゾワしてます汗 続き楽しみにしてますね♪長文失礼しました。 (2017年7月29日 15時) (レス) id: 69733aeb02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三零 | 作成日時:2017年7月28日 15時

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