隠れた月 vol.8 ページ15
美月『ｳｩ…頭痛い…』
ﾃｰﾌﾞﾙに突っ伏した美月。そりゃｱﾚだけ飲めば二日酔いにもなるよ。
A『ｺﾚでも飲んで？』
美月『…何？この汁。』
A『ﾄﾝﾁﾐの汁。二日酔いによく効くの。』
美月『ﾄﾝﾁﾐって水ｷﾑﾁのことだよね？ｷﾑﾁ…ﾌﾌ、ｷﾑﾁか(笑)』
A『何で笑うの？』
美月『だって二日酔いといえば日本じゃｼｼﾞﾐの味噌汁じゃない。それがｷﾑﾁだもん。ｽｯｶﾘ、こっちに馴染んでるんだ。』
馴染むも何も韓国で生活してるんだもん。
自然とそうなるよ。
A『美月だって、式が終わったらここに住むでしょ？分からないことがあったら何でも聞いてよ。教えてあげる。』
美月『…』
まだ拘ってるのか美月から返事はなかったけど、そこには触れずに朝ごはんの仕度に取り掛かった。
A「ﾉｳﾙたちもいないし、ﾊﾞﾀｰﾄｰｽﾄと目玉焼きでいっか！」
子供たちがいないと手を抜く私。
ﾁｬﾝﾐﾝも文句を言わないので、ｿｺは理解ある優しい夫に甘えておこう。
『止めてよ!?』
ﾘﾋﾞﾝｸﾞから美月の叫び声。
何事ｯ!?
A『どうしたの!?美月!?』
美月『A！ﾁｬﾝﾐﾝ止めてよ!!』
A『ﾊｯ？』
美月の腕を掴んで針を振りかざすﾁｬﾝﾐﾝ。
A『ﾁｬﾝﾐﾝ、何してんの？』
ﾁｬﾝﾐﾝ『何って、美月さん二日酔いだって言うから、この針で血を抜くんですよ。』
美月『やだってばｯ！痛いじゃない！』
ﾁｬﾝﾐﾝ『そりゃ痛いですよ。針刺すんですから。ﾄﾝﾁﾐの汁とこの針で相互活用となって効果があがるんです！さ、いきますよ！』
美月『ﾔﾀﾞｯ！助けて！A！』
A『…ﾊｧ』
なんと平和な…
なんだか一人で悩んで気を遣っているのがﾊﾞｶらしく思えた。
A「ﾔｯﾊﾟ、ﾐﾚｲの様子見てこよ。」
あの調子じゃ朝ごはんまで時間かかりそうだしね。
A「ﾐﾚｲ〜、おっきしてるか…なｯ!?」
突然後ろから口塞がれた。
「静かにして…ｯ！」
塞がれたまま顔だけ後ろを見て驚いた。
A「ﾌｯ…ｯ！ﾌﾉｯ！」
ﾕﾉ「ﾇﾅ…」
日本に残ったはずのﾕﾉくんだった。
A「ﾕﾉくん!?どうし…」
「A！」
ﾔﾊﾞｲ…ﾁｬﾝﾐﾝが呼んでる！
隠れた月 vol.9 *ラスト追加→←隠れた月 vol.7 * 3/18 ラスト追加
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ます - 更新楽しみです！ (2014年1月27日 17時) (
レス) id: 3c126a4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - ますさん» 少しだけ更新しました♪ (2014年1月12日 18時) (レス) id: ee7dd8339f (このIDを非表示/違反報告)
ます - お、お、お、続きがあーー！ (2014年1月12日 11時) (レス) id: 3c126a4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - ますさん» うんうん(>_<) 早く仲直りしなきゃ！ (2014年1月12日 1時) (レス) id: ee7dd8339f (このIDを非表示/違反報告)
bubu - みなさん» はじめまして♪てか、ﾕﾉくんの結婚式なのに何やってんのこの二人は！ですよね(笑) (2014年1月12日 1時) (レス) id: ee7dd8339f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bubu | 作成日時：2013年2月10日 9時
