突然の質問 ページ5
詩音side
香織「38.6分か…。」
涼太「すごい熱じゃん。無理しとったん?」
詩音「してないよ!最近ちょっと寝不足だったけど…」
玲於「…」
香織「寝不足はね、人をダメにするの。忙しくても、なるべく早く寝るようにしなくちゃ。何時に寝てたの?」
詩音「…3時くらい」
涼太「それはあかんわ」
その後も香織さんのお説教は続く。
だって、眠れないんだもん
最近またあの時のこと思い出しちゃって…
涼太「玲於?何ボーッとしてんの?」
玲於「ん?あー、別に」
詩音「僕が体調管理、ちゃんと出来てなかったせいで迷惑かけました。ごめんなさい。」
涼太「俺は迷惑なんて思ってないよ、けど、自分が辛いっしょ?もしこれが公の場だったらファンの子、泣かせることになる。分かるよね?」
詩音「うん。」
涼太「よし。」
優しい優しい涼太くん。
バスの中での一言はほんとに
終わった、と思ったけど…
香織「とりあえず、タクシー呼ぶから、寝ときな?」
詩音「ありがとうございます」
玲於「俺、送ってく。」
香織「あ、ほんと?その方がいいね。」
詩音「ありがと」
玲於「ん。」
涼太くんは、ボイストレーニングをするみたいで戻ったし、
香織さんは、タクシー手配してくれるってロビーの方行っちゃったし、
玲於くんと2人。
何だか気まずくなって少し重い空気の中
沈黙を破ったのは玲於くんだった
玲於「なぁ」
詩音「ん?」
玲於「1個聞きたいことあんの。」
詩音「何?」
玲於「お前さ、何で喉仏、出てないの?」
へ…
詩音「えっと、これは、その…」
玲於「さっき汗拭いてて気づいた。いや、人によって違うからさ、別に言えねぇならアレだけど。なんか理由あんのかなって…雑談。」
これ、なんて言えばいいんだろ
詩音「え…っと…」
香織「タクシー来るよー!ほんと最近のタクシーって早いよね」
ハァ…助かった。
そこから玲於くんとは終始無言
お礼だけ言ってマンションの前で別れた。
〜♪
LINEを開くと
亜嵐【しおーん、看病してやれなくてごめんな?】
【体調大丈夫か?無理すんなよ〜!】
詩音【すっかり治ったよ。ありがとう。】
【ご心配おかけしました】
みんなに迷惑かけちゃったな
謝らないとなぁ…
そんなこと考えながら
香織さんに言われた通り、
アロマを焚いてベッドについた。
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作者名:いちごみるく | 作成日時:2017年11月19日 19時