検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:772 hit

二話 この世界では ページ4

気がつくともう夜中の十二時になりかけた。



やっば、神奈と話し過ぎた…



まぁ明日は土曜だしいっか!


スマホにアラームをかけて、私は眠りについた。






『んっ…?ここ、どこ?』



気がついた場所はホテルのロビー



『私寝てたのに。…って』



私は視界の先へと視線を向けた。



『神奈!』



神奈「A⁉」



パジャマ姿の神奈が居た。



『待って何これ。夢?』



試しに頰をつねってみると痛みを感じた。



『夢じゃない…』



神奈「私たち誘拐されちゃったの?」



顔が青ざめていく神奈。



『そんなことっ…』


“そんなことないよ”とは言い切れない。


何しろここは現実のはず。


誘拐事件という可能性も捨て切れない。


?「やっほーー!!」



後ろからソプラノの声がした。



後ろを振り返ってみると…



神奈「…わぁ」



何という格好。



巻いてあるのかくるくるとした長い髪。


リボンやフリルがたくさん付けてあるロリィタファッション。


パッチリとした印象に残る蛍光の瞳。



?「遅くなっちゃってごめんねーっ!」


キャハ♪と笑う女の子


年齢は私たちと同じぐらい。



神奈「貴方は誰⁉」



?「私はヤミツキ!このゲームの案内人だよっ」



ゲーム…?




彼女は何を言ってるのだろう。



『ゲームってどういうこと?貴方が私たちを誘拐したの⁉』



ヤミツキはニヤリと笑った。



ヤミツキ「誘拐ー?ノーノー!これはゲームの世界!」




ヤミツキ「ユー達は夕方“ヤンデレゲーム”の参加者となったでしょ〜?だから迎えに来たのっ!」



神奈「意味分かんない。早くここから出して‼」



神奈が珍しく大声をあげる。



状況が状況なのだから仕方ない。



ヤミツキ「もぉ〜。物分かりの悪い子だねっ☆ここはゲーム…架空の世界!ユー達には今から沢山の男の子達に愛し愛されてもらうよっ♪」



『あの、ゲームの世界って…。』




ヤミツキ「ここは私達が作り上げた世界なの!もちろん現実の世界じゃない…。でもね、安心して!」




何を安心すれば良いのだろう。




ヤミツキ「この世界で例え何十年過ごしても、現実の世界では五分も経ってないから♪」




不気味な笑顔でヤミツキは笑った。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←一話 始まり



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:狂愛 , ヤンデレ , ゲーム , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふわ | 作成日時:2019年10月5日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。