54 仕組まれた口実 ページ7
「私……
早速、質問いいかな?アンちゃん!」
またその笑み。苛々する
『うん……勿論』
中也に隠れながら頷く
「もうちょっと離れられねェのかよ」ボソリ
『演技だから。私、病院に居た女の子でしょ』ボソリ
聞こえぬようにボソボソ喋る
設定、私達は義理の兄妹である
私は病院に入院していた期間が長く、中也にくっついている
「アンちゃんと__Aちゃんってどんな関係?」
「梨花?」
隣の赤羽君が首を傾げる
他の人も
「だって、Aちゃんって別人聞いても驚かないし、太宰先生や敦君とも知り合いって…………
つじつま合いすぎない?」
うわぁ。何勝手に敦のこと名前で呼んでんの←
でもまぁ……この質問も予想通りだ
『知ってるも何も……
藍達Aとは、家族だよ?』
「えっ?」
「にゅやっ!?どういうことですか!?」
性格も雰囲気も見た目も違う二人の接点
『太宰も、敦も、中也も……同じ孤児院出身だからね。
でもAってばひどいよねー!いきなり"転校“とか』
「え……?」
『でもなんで転校なんてしたんだろ。』
「ちょっと待って……?」
梨花が遮る
彼女の頭にはこういうことが考えてあるのだろう
藍達Aの死は知人には知られていない
知っているのは私達だけ
真実を知っているのは私だけ________
『はしゃぎすぎちゃった……皆元々同じ場所でずっと一緒だったから。
引き取られて離れ離れになったけど……たまに会ってたの』
此れなら全員知り合いでもつじつまが合う
綺麗に、そうしたら私がかつて云った大切な人を失った
と云うのも説明がつくのだ
『ねぇ、何か知らない?』
そして追い討ちをかける
かつて家族だった人物四人を目の前にして……どんな気持ち?
「しっ知らない……よ」
愉快だわ。そんな顔して……でも足りない
「まぁあっちにも事情あるんだろ」
『中也冷たい。私と同じ名前だし妹みたいに可愛がってたのに……むぅ』
「確かに、中也はAちゃん二人には甘かったもんね。私もだけど」
「太宰さんは異常でしたよ……でも本当にいい子でしたもんね」
ただの会話
彼らには……嫌味
「さっさぁ!此の話は置いておいて実名タイムとしましょう!」
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なめまじょ - え、終わり!?もしかして、後は想像してくださいってこと…!?続きみたい…!! (2021年9月24日 21時) (レス) @page44 id: ab1b3a503c (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - 続きがすごく気になります!続きを書いてくれると嬉しいです!! (2019年6月9日 19時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - これで終わりですか?続きが気になります! (2019年3月28日 23時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - すごく続きが気になります!! (2019年3月13日 5時) (レス) id: 43ee44b6d1 (このIDを非表示/違反報告)
桜@WT、ヒロアカ轟、上鳴、響香推し+爆豪 - ここで終わりですか!!??出来たら続き書いて欲しいです! (2018年8月17日 7時) (レス) id: 2ad03850a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み〜 | 作成日時:2017年1月18日 15時