75 必要だから ページ31
中也目線
守れるなら守りたい
救えるなら救いたい
ずっと笑えるのなら、なんでもする
何時からだろうか、俺が唯の好きでなく、愛しく思ったのは……
四年前に行方をくらました少女
ついこの前に傷ついて助けを求めた少女
たった15歳、親に疎まれ、家族を失い、心が空っぽになって、ボロボロになるまで泣き果てた
そして、自分の不甲斐なさ……
目の前ですやすやと眠るAの頬を撫でる
冷たい……まるで眠り姫
「帰ったのかえ?」
「姐さんか……」
姐さんは複雑な顔をしている
時々、
「随分と荒々しく戦ったらしいのう、私が見ても其の場の様子が目に浮かぶ」
「俺が別の奴と殺り合ってたからな。」
全ては俺のせいだ
幹部ほどの実力を持ちながら、愛する女さえも守れない
「そう落ち込む出ない。
Aがますます気にやむだけじゃ」
「俺は「Aは、中也が救ってくれるのを信じておる
此の世界でそれだけの信頼を持つのは__容易いことではないじゃろう」……」
確かにそうだ
Aは何度も失った
其れでも俺を頼ってくれるのは……嬉しい
「目が覚めたら、いつも通り接すれば良い
どうせAは迷惑じゃとか気にするからのう」
姐さんはふっと困ったように微笑んで出ていった
今は安らかな表情に少し安堵して、手を握りしめる
かすかに力が込められることを感じた
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『ん……』
目が覚めると、いつも起きて、寝る、変わらない部屋
右側に重み
『ちゅ……ぅ……や……?』
私の右手を握ってすやすやと眠っている中也
ずっと疲れてたんだろうな……
補佐程度の私は、仮にもポートマフィアを支える幹部の仕事量には及ばない
おまけに、それと私の仕事にアドバイスまでしてくれるのだ
癖のかかった髪の毛を触る
シャンプーのいい香り
どうしてうまくいかない?
どうしてもっとうまくできない?
私は、ただの役立たず
「ん……あ、悪ィ……寝てたか」
寝起きの中也なんて見るのいつぶりかな?
いつも私より早く起きてる
『中也は……優しいね』
ぼそりと溢した
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なめまじょ - え、終わり!?もしかして、後は想像してくださいってこと…!?続きみたい…!! (2021年9月24日 21時) (レス) @page44 id: ab1b3a503c (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - 続きがすごく気になります!続きを書いてくれると嬉しいです!! (2019年6月9日 19時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - これで終わりですか?続きが気になります! (2019年3月28日 23時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - すごく続きが気になります!! (2019年3月13日 5時) (レス) id: 43ee44b6d1 (このIDを非表示/違反報告)
桜@WT、ヒロアカ轟、上鳴、響香推し+爆豪 - ここで終わりですか!!??出来たら続き書いて欲しいです! (2018年8月17日 7時) (レス) id: 2ad03850a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み〜 | 作成日時:2017年1月18日 15時